Dimitri From Paris（ディミトリ・フロム・パリ）

2019年7月29日2023年3月17日

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Dimitri From Paris（ディミトリ・フロム・パリ）

Dimitri From Parisはトルコの生まれのフランス人プロデューサー、DJです。

ディスコからハウスミュージック黎明期より現在に至るまで、30年以上に渡り世界中のクラブシーンでDJを務め、シーンを牽引しています。

当初は「Dimitri」の名前で活動をしていましたが、90年代にアメリカで活躍したハウスミュージックグループ「Deee-lite」のDimitriに間違われるようになったため、「Dimitri From Paris」という名前で活動するようになりました。

Dimitri From Parisは70年代後半からレコードに夢中になり、リリースされる新しい12インチレコードを買い集め始めました。

60年代後半から70年代半ばのサウンドトラックや、Lalo Schiffrin、Burt Bacharach、Isaac Hayes、Gamble＆Huff、Vince Montana Jrなどのアーティスト、そしてフィリーサウンドやニューヨークディスコシーンなどに大きな影響を受けました。

趣味として自分のカセットマシーンでディスコの編集をしていたところ、友人のDJに本物の音楽スタジオに招かれました。24トラックのリールツーリールのテープマシンと大きなミキシングデスクを見る機会を得て、ドラムとベースを分離する方法や、異なるセクションを一緒に編集する方法など、リミックスのやり方を教わることが出来ました。

感銘を受けたDimitri From Parisは、すぐに小さなリールツーリールを購入し、何百ものリミックスを作り、いくつかのラジオ局に送り始めました。すると、80年代半ばにフランスで人気だったPrincess Stéphanie of Monacoによるシングルのリミックスをする機会に恵まれました。

ラジオ局にはお金があったので、ローランドのTR-505、S-50キーボードサンプラー、AkaiのS3200サンプラー、MPC、ASQ-10シーケンサーなどを購入し、Dimitri From Parisのリミキサーとしてのキャリアが始まりました。

1986年から8年間に渡り、Radio 7、そしてRadio NRJで働き、たくさんのフランスのアーティストのリミックスを制作しました。

ラジオ局を辞めたあと、それまで力を入れていなかったクラブDJとして本格的に活動を始めると、96年にリリースした自身のデビューアルバム「Sacrebleu」、そしてDJミックスCD「A Night At Playboy Mansion」は立て続けに数十万枚のセールスを記録。

続けて、2002年にリリースした「After The Playboy Mansion」は、ヨーロッパ・ミュージック・アワードにてゴールド・ディスクを獲得しました。また2004年にDefected(UK)からリリースした「Dimitri From Paris In The House」は全世界でDJミックスCDとして記録的なセールスを達成しました。

その他にも、プロデューサーとして、Bjork、Quincy Jones、Brand New Heavies、New Order、The Cardigans、James Brown、Masters At Work、Frankie Knucklesを含む100以上ものアーティストのリミックスを手掛けました。

Dimitri From Parisの音楽はファンク、ディスコに根ざしている一方で、大胆なDJ、プロダクションを行い、その音楽的スタイルはシャネル、ジャンポールゴルチエ、イブサンローランなどファッション業界からも支持されています。

2005年にはDJとしては世界初となるフランス芸術文化勲章「Chevalier」を受章しています。

2011年、Bob SinclarとともにDJミックス・シリーズ「Knights At The Playboy Mansion」をリリースしました。

2012年にはDefectedのDJミックス・シリーズ「Back In The House」、2014年には「In The House Of Disco」をリリース。トレンドを掴みつつ、彼ならではのスタイリッシュなミックスは各方面から話題となりハウスミュージックの新しいスタンダードを確立しました。

豊富な音楽知識とセンス、その貪欲な情熱で常にエキサイティングな作品をリリースし、今日も世界中のミュージック・フリークから注目され続けています。