Andrés(アンドレス)

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Andrés(アンドレス)

デトロイトのクラブシーンを代表するアーティストAndrésは、3歳のときにはすでにドラムセットを手にしていたといいます。父がラテン・ジャズシーンにおけるパーカッショニストHumberto “Nengue” Hernandezであることからも、それは必然であったといえます。

西海岸のヒップホップを聞いて育ち、カリフォルニアでヒップホップDJとして腕を磨いていましたが、あるとき、家族とともに故郷であるデトロイトに戻ることになりました。

デトロイトに戻ってからは、Buy-Rite Recordsで働き始めました。このレコード店はKenny Dixon JrことMoodymannや、Rick Wilhiteも働いていたことがある有名店でした。

その後、Pファンクのキーボーディストとしても活躍したミスター・デトロイト・Amp Fiddlerと交流を深め、MPC-60の操作方法などを教えてもらいました。さらにはAmp Fiddlerの家で、Jay DeeことJ Dillaに出会うこととなりました。

J Dillaからはサンプリングテクニックを学ぶことが出来、レコードを実際に聴くこと、耳をオープンにすることで、FunkやR&B以外のレコードからもサンプリングソースとして使うことが出来るレコードがあることに気づかせてくれました。

J Dillaがデトロイトで結成したレジェンド・グループ「Slum Village」にDJ Dez名義で加入し、2002年にリリースされたアルバム「Dirty District」「Trinity」などではスクラッチで、ツアーではライブDJとして参加しています。

現在はハウスミュージックのDJとしても活動していますが、もともとはハウスミュージックは自分の表現すべき方向性ではないと感じていました。しかし、Moodymannのすすめでハウスミュージックを制作してみたところ、意外にしっくりと来たことから90年代後半からAndrés名義でも活動を始めました。

Andrés – Trues

DJとしてはヒップホップ・シーンで磨かれた見事なスクラッチを織り交ぜたクールなプレイを見せています。ハウスミュージックのプレイの中でスクラッチをするDJは珍しく感じますが、何の違和感もなく、むしろプレイに彩りを飾るテクニックとなっています。ハウスミュージックをプレイするうえで、唯一影響を受けたDJとしてTerrence Parkerの名前を挙げています。

また、Theo Parrish、Moodymannなどのデトロイト・ハウスのアーティストのトラックや、Commonの「Tonight Show With Jay Leno」やErykah Baduの「Didn’t Cha Know」ではパーカッショニストとして参加しており、ハウス、ヒップホップ、ネオ・ソウルという複数ジャンルへの高い適応能力を発揮しています。

MoodymannのレーベルであるMahogani Musicに在籍中には「Andrés」(2003年)、「Andrés Ⅱ 」(2009年)、「Andrés Ⅲ』」(2011年)の3枚のアルバムをリリース。Moodymannの助言に従い、2ndアルバムの「Andrés Ⅱ 」以降はアイデンティティであるヒップホップの制作手法を取り入れた表現をするようになって、「DJ Dez×Andrés」と言える作風が出来上がりました。

2012年には自身のレコードレーベル「LA VIDA」を始動し、爆発的ヒットとなった12インチ「New For U」をリリースしています。

Andrés – New For U

Andrésのおすすめ曲

Andrés – Moments In Life

Andrés – Seasons So Long

AndrésのDJ Mix

Andrés – Boiler Room Monterrey DJ Set

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