DJ用語・クラブミュージック用語

DJ・クラブミュージック用語集
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DJやクラブなどに関連して使用される用語集です。それぞれの言葉は便宜上、いづれかの枠に入れてありますが、実際には枠組み関係なく相互的にあらゆるシーンでDJやクラブ関係者、クラバーなどに使用されています。

また、ヒップホップの一般化に伴い、クラブミュージック界隈で日常的に使われるようになったヒップホップ由来の用語集も掲載してます。

目次

DJ・クラブミュージック用語集

DJ機材に関する用語

オーディオインターフェイス

PC、スマホ、タブレットなどコンピューターへ音声の入出力をするための機器。オーディオインタフェイスの役割は、例えば、ターンテーブル、CDJ、ミキサーなどDJ機材から出たアナログ音声をデジタルに変換してPCに取り入れたり、PCDJ用にPCに取り込まれた曲をアナログ音声に変換してスピーカーから音を出したりすることです。また、DVS(Digital Vinyl System)において、PC内のデジタル音源をアナログターンテーブル等で操作する際の橋渡しとしても不可欠な機材です。

オートシンク

Auto Sync – 自動同期のこと。CDJやPCDJにはオートシンク機能があり、ピッチフェーダーなどで手動でテンポを合わせなくても、異なる2つの曲のテンポがボタン一つでぴったり合います。ただし、事前に楽曲データの「ビートグリッド(曲の解析データ上の目盛り)」が正しく設定されていることが前提となります。「他のことに集中する時間が作れる」という肯定的な意見や、「ビートマッチングはDJとしての見せ所の一つなので、Auto Sync機能を使って省略することは怠慢だ」という否定的な意見など賛否両論あります。

カートリッジ

レコードの音を電気信号に変換するための装置。取り外し可能な部品で構成されていて、フォノカートリッジともいう。レコードの溝をトレースする「針先(スタイラスチップ)」と、針先を支える「カンチレバー」、カンチレバー後端に置かれる発電コイル、信号出力用の接点(ピン)で構成されます。使用される機器構成によってMM型カートリッジとMC型カートリッジなどのタイプがあり、音質や取り扱い方法に違いがあります。

CDJ

パイオニア(AlphaTheta)社が開発した、デジタル音源(CD、USB、PC内音源)をアナログレコードに近い感覚で操作できる再生機のこと。現在のクラブにおける世界標準機となっています。

センタースピンドル

ターンテーブルの真ん中にある芯棒のこと。レコード側にはセンタースピンドルにはめ込むための穴が空いている。ピッチ合わせで、ほんの少しだけずれている場合に、センタースピンドルをひねったりして、軽微なピッチ修正をするDJがいたりします。

ターンテーブル

レコードを再生するための音響機器、レコードプレーヤーのこと。クラブにおいてはTechnics(テクニクス)のSL-1200シリーズが、その堅牢さと精度の高さから長く定番となっています。

DJコントローラー

PCやタブレット内のDJソフトを操作するための一体型機材。オーディオインターフェイス機能を内蔵しているものが多く、軽量で持ち運びやすいため、個人での練習や小規模なパーティーでの導入機として主流です。

DVS (Digital Vinyl System)

専用のタイムコードレコード(コントロールバイナル)を使用し、PC内のデジタル音源をアナログのターンテーブルで操作するシステムの総称。Serato DJやrekordboxなどが有名です。

トルク

固定された回転軸を中心に働く、回転の強さのこと。一般的には「ねじりの強さ」として表される。ターンテーブルのトルクはDJ時には重要で、弱すぎても、強すぎてもDJプレイがやりづらくなります。DJ用ターンテーブルはトルク調整出来るようになっていることが多いです。

ハイエンド

High End – 製品、またはサービスで最上級の商品を表すときに使われる。 音楽の場合、DJ機器よりも音楽制作用の音響機器に使われることが多い言葉です。

バランスウェイト

ターンテーブルの針圧を調整するためのおもり。針圧はレコードの音質を左右する部分で、ウェイトを軽めにするとハイよりの音に、重めにするとローよりの音になります。また、軽すぎると針飛びの原因になり、重すぎるとレコード盤の摩耗を早めます。通常は、針のメーカーが推奨針圧を説明書などに記載しているので、その通りにセッテイングするのがベストです。

マスターボリューム

音響機材の出力音の最終音量、または制御するための装置のこと。フェーダーの形をしている場合はマスターフェーダーと言われます。

モニター

モニタースピーカーのこと。クラブではお客さん側に向いているスピーカーをメインスピーカー、DJ用にブース内に設置されているスピーカーをブースモニターといいます。

DJミキサーに関する用語

アイソレーター

Isolator(アイソレーター) – 帯域ごとに音を独立してカットやブーストすることが出来る装置。低域、中域、高域の3つの帯域に分かれているものが多い。ミキサーに内臓されている場合や独立した音響機器としてアイソレーターが発売されている。DJが曲にメリハリを付けるためにエフェクター的に利用したりすることが多いです。

EQ

Equalizer(イコライザー)の略。グラフィックイコライザー、パラメトリックイコライザーなどの種類があります。音を周波数帯域ごとに減衰、または増幅することが出来る装置。バンド(帯域)数に応じて、2バンドEQ、3バンドEQなどと呼ばれ、近年のDJミキサーには標準で装備されていることが多い。アイソレーターとの違いは音を完全にカット出来るアイソレーターに対して、EQは-12dbや+6dbといったように音を減衰または増幅するが、通常は音を完全にカットすることはないことが多いです。しかし、Pioneer DJMシリーズのように設定でフィルターとEQを切り替えたり、EQをアイソレーターモード(完全に音を消すKill機能)に変更できるミキサーも増えています。

エコー

一定期間減衰しながら音を繰り返す、やまびこのような残響効果を生むエフェクターのこと。同義語にディレイがあります。

エフェクター

音響エフェクト(効果)を生み出す装置。リバーブ、ディレイ、フランジャーなどがあります。PCDJソフトにはほぼ内臓されているが、クラブでは定番のDJミキサーDJMシリーズなど、DJミキサーに内臓されている場合も多いです。

ガリ

音響機器のボリュームツマミやフェーダーなどが経年劣化により、操作時にガリガリとノイズを発生するようになる状態。構成回路によりますが、アナログ機器で発生しやすく、デジタル機器では発生しづらいです。

センド&リターン

ミキサーの機能の一つ。主な使用方法として、音をセンドでミキサー外部へ送り、外部機器のエフェクターなどに通して、プロセス処理された音をリターンでミキサーへ戻し原音と混ぜることが出来ます。リバーブ、ディレイなどの空間系エフェクトに使用されることが多いです。

チャンネル

音声の入出力の単位。レコーディング用ミキシングコンソールではモノラルは1ch、ステレオは2ch使う。DJ用ミキサーなどはステレオ2チャンネル分を1チャンネルとして1つのフェーダーにまとめられています。クラブではターンテーブル2台、CDJ2台(ライン切り替えでPCDJ)で4chミキサーが利用されることが多いです。

DJミキサー

ブース内に設置するのを前提とした DJ用の機能を持つ小型ミキシングコンソール。DJミキサーは他のオーディオ機器同様に、アナログからデジタルへと変化して来たが、近年はアナログミキサーの良さが再認識され、新たなアナログミキサーや、アナログとデジタルのハイブリッド型をメーカーが続々と発売しています。

トリム

入力音量を調整する装置。GAINとも呼ばれます。レコードやCDなど媒体、または曲によって音量差がありますが、トリムを調整して音量のばらつきを抑えます。また、ボリュームフェーダーを操作せずに音量を微調整出来るので、DJ本番中に非常に役立ちます。

フィルター / レゾナンス

特定の周波数帯域の音を通して、それ以外は通さないようにする装置。ローパスフィルター、ハイパスフィルター、バンドパスフィルターなどがあります。例えば、ハイパスフィルターはハイをパス(通過)させるフィルターで、つまりハイを残してローがカットされます。また、一部ミキサーにはフィルターのクセの強さを調整する「レゾナンス」が搭載しており、独特の倍音を強調したサウンドが得られます。

フェーダー

各入力や出力のレベルを調整、設定するために使用する装置で、主にスライド式のボリュームコントローラーを指し、縦フェーダーや横フェーダー、チャンネルをスムーズに切り替えるためのクロスフェーダーなどがあります。また、回転式のボリュームコントローラーはロータリーフェーダーと呼ばれています。

フォノ

Phono Equalizer(フォノイコライザー)の略。レコードは製作される際に、音をきちんと収めるためにRIAAカーブという規格に沿って制作されるため、低音は小さく、高音は誇張した状態で収録されます。そのままでは音量も小さく、バランスも崩れた状態のまま再生されてしまうので、フォノでレコードの音を本来の音に戻す必要があります。DJミキサーには必ず内臓されています。なお、アース(GND)線をミキサーの端子に正しく接続しないと、「ブーン」というハムノイズが発生する原因となります。

ライン

音響機器間で音声信号を伝送する端子・信号の総称。CDJやオーディオインターフェイスのLINE OUTをミキサーのLINE INへ繋いで音を出したり、ミキサーのLINE OUTを録音機器に繋いでミックスを録音したりします。ちなみに、レコード(ターンテーブル)の場合はラインに繋いでも音が出ないため、フォノ端子に繋ぐ必要があります。

ロータリーミキサー

フェーダー部分が直線のタイプではなく、回すタイプのミキサーのこと。ロングミックスに相性が良いため、ハウスミュージックで使用される事が多いです。有名なヴィンテージロータリーミキサーとしてBOZAK CMA-10-2DLとUREI 1620があります。

DJプレイに関する用語

頭出し

DJが次の曲にスムーズに移行させるために、次の曲を開始したい部分で止めて待機すること。

アッパー

テンションが高い曲調のこと。例: アッパーな曲

オープンフォーマット

特定のジャンルにこだわらず、ヒット曲からマニアックな曲までBPMや年代を超えて幅広くプレイするDJスタイル。高い技術と選曲センスが求められます。

カットイン

次の曲に切り替える時に、クロスフェーダーなどを使い、一気に曲を切り替える方法。スクラッチを利用したカットインや、CDJの場合はCUEやHOT CUEを利用したカットインなど色々なバリエーションがあります。

キック

バスドラムのこと。バスドラムは足で演奏することからキックドラムと呼ばれることがあります。

キュー

CUE – CDJで再生開始点を設定出来る機能。あらかじめ、いくつかのキューポイントをメモリー出来るHOT CUEやメモリーCUEというのもあります。

空間系

リバーブ、ディレイなど空間イメージを変化させるエフェクターのこと。

グルーヴ

Groove(グルーヴ)は非常に曖昧な言葉で、使う人によって意味合いが違うことがあります。主に使われている意味として3つあります。1、楽曲のノリ、ハネ具合、ドライブ感など演奏に関わる感覚。クラブミュージックでは「踊りだしたくなるような心地よい揺れ」を指すことが多い。2、高揚感をもたらすフィーリング、雰囲気のこと。3、レコードレーベル面にある溝のことをDeep Grooveと言います。

擦る

こする。スクラッチプレイのこと。

ショートミックス

ミックスをする時に、1〜4小節程度の短い時間でミックスを完了すること。類義語にロングミックスがあります。

針圧

しんあつと読みます。レコードにかかる針の圧力のこと。ターンテーブルはバランスウェイトを使用してを針圧を調整出来るようになっています。レコードを再生するにあたりきちんとしたターンテーブルのセッティングは非常に重要ですが、針圧の調整はその中でも最重要項目の一つで、音質に差が生まれる部分です。

スクラッチ

再生中のレコードを手で押さえ強制的に前後させて音を変化させるプレイのこと。

スリップマット

ターンテーブルのプラッター上に置く滑りの良いマットのことで、主にフェルト素材が使用されます。レコードを傷を付けずに頭出しをしたり、スクラッチやバックスピンなどが出来ます。音質的にはゴムマットの上に直接レコードを置いた方が良いですが、DJプレイにおいてはそれ以上の利便性があるため必需品となっています。

繋ぐ

つなぐ、ミックスすること。

ドタる

ミックス時に2枚のレコードのBPM合わせがうまく行かず、ビートがずれてしまい、音がドタドタと鳴りリズムが破綻してしまう状態。

ドロップ (Drop)

EDMや各種ダンスミュージックにおいて、ビルドアップの後に訪れる、楽曲が一番の盛り上がりを見せるパート(サビ)のこと。

飛び道具

特殊な効果のエフェクターや、非常に目立つ効果のエフェクターや効果音のことで、主要な音ではなく、どちらかというと破天荒な効果音を生成する。または、フロアの雰囲気を一変させるような強烈なインパクトを持つ楽曲のこと。

トランスフォーマースクラッチ

フェーダーを操作して、リズミカルに音のオン、オフを切り替え、カッティングされた歯切れの良い音を生み出す技。

2枚使い(ジャグリング)

同じレコードを2枚使う曲芸的なDJプレイのこと。素早くカットインして何度も同じ箇所をリピートしたり、半拍ずらしてリズムに変化を付けたり、数ミリ秒〜数十ミリ秒ずらして再生しフランジャー効果を出すなどの技があります。

ハウる

ハウリングすること。ハウリングはスピーカーからの出力の一部が連続的にマイクに再取り込みされ続けることにより生ずる発振現象で、ピー、キーンという高音からブーン、ボーという低音まで発生する。なお、クラブでは別の理由でもハウリングが起こります。スピーカーの大音量による振動でターンテーブルのレコード針が振動を拾いハウリングが起こる場合があり、なるべく振動が伝わらない頑丈な土台とインシュレーターを挟みターンテーブルを設置する必要があります。

バックスピン

手で勢いよくレコードを一気に逆回転させること。「ギュルギュルギュル」といった音になり、場面転換やミックス終わりなど効果音としてよく使われます。

バックトゥバック

Back to back – B2Bと表記されることも多い。DJが1曲、または数曲ごとに交代してDJプレイをすること。一人で行うDJプレイと違い、予想の出来ない展開になるためDJとしては難易度は高いが、違うスタイルのDJプレイが化学反応となり良いプレイになる場合もあります。

バトルDJ

ターンテーブリストとも言われ、スクラッチやトリックなどを専門的に行うDJ。ターンテーブルを使ったトリッキーな技の大会として、DMC World DJ Champion Shipsなど、国際的に有名な大会がいくつかあります。

針飛び

プレイ中のレコードの音が飛んで、違う箇所が再生されてしまうこと。音飛びの原因はレコードにホコリが付いているか、傷が付いてることによって針が飛んでしまうことが原因です。レコードのクリーニングやターンテーブルや針のセッティングの調整で解消されることがあります。

ビートマッチング

異なるBPMの曲をピッチフェーダーを使いテンポを合わせること。スムーズなミックスを行うために、DJが一番初めに習得しなければならない基礎と言えます。

ピッチ

BPMのこと。厳密にはピッチとは「音程」のことで、レコードはターンテーブルの回転数を上げれば音程が上がり、下げれば音程が下がるため、回転数を調整出来る装置をピッチフェーダーと呼んでいます。しかし、回転数を変えるということは同時に曲のBPM(テンポ)も変わるということで、結果的にDJにおいてピッチ合わせとはレコードのBPMを合わすことを指すようになりました。

回す

DJプレイのこと。レコードが回転する様子から。また、レコード(ターンテーブル)の形がお皿に似ていることから、DJプレイを「皿回し」と比喩するようになり、そこから略され「回す」という表現になりました。

ワードプレイ

曲の歌詞(ワード)の関連性や共通点を利用して、物語をつなぐように次の曲へミックスする高度な選曲テクニックのこと。

Mixcloud

Web上に自分のミックスなどの音声ファイルをアップすることが出来る音楽ストリーミングサービス。

ルーティン

決まった手順のことを指します。DJの世界では主にバトルDJに使用される言葉で、技と技を複数組み合わせて一つのまとまりにしたプレイのこと。

ロングミックス

曲と曲を数十秒掛けてじわじわとミックスすること。数分に掛けてミックスされる場合もあります。

レコードに関する用語

RPM(アールピーエム)

Rotations Per Minuteの略で、1分間の回転数を示す単位である。現代のレコードは33回転盤(33 1/3rpm)と45回転盤(45rpm)がほとんどです。物理的な特性から45回転盤の方が音質が良いですが、33回転盤は音質面では若干劣る代わりに収録時間が長く、より多くの曲を収録出来ます。ちなみに昔のレコードではSP盤と呼ばれる78回転盤(78rpm)も存在しており、整った再生環境と盤質が良好なら45回転盤をしのぐ音質とも言われています。

アカペラ

A Cappellaとは独唱のこと。ボーカル曲のボーカルのみを抜き出した部分。レコードのB面にA Cappella Versionとして収録されていることがあります。反対にボーカル抜きの楽器音のみはインスト(Instrumental)と言います。

アシッド

シンセサイザーTB-303から生み出されるウネウネとしたサウンドが、あたかもLSD(アシッド)の幻覚を思わせる感覚が曲がるようなサウンドだったことから名付けられたと言われています。

アナログ

アナログは連続した量を他の連続した量で表示すること。例えばアナログミキサー、アナログEQなどの音響機器は、音声信号を電気信号に変換して様々な処理が行われています。対比語としてはデジタルがありますが、デジタルは音声信号を0と1の数値に変換して処理されます。またレコードのことをアナログと呼ぶこともあります。

アンセム

アンセムとは元々は教会の賛美歌のこと。転じて、クラブアンセムとはフロアが確実に盛り上がる定番曲、名曲のことをいいます。

インスト

Instrumental(インストゥルメンタル)の略。楽器音のみのボーカルの入っていない楽曲のこと。

インシュレーター

insulator – 何らかの作用の遮断、軽減を目的として用いる絶縁材を指します。音響機器においてインシュレーターは、スピーカーやアンプから発生する音の振動が悪影響を与えないように接地面から振動を隔離する素材。スピーカーの底面やターンテーブルの底面などにインシュレーターを設置することで音質アップの効果が得られる。

LP

ロングプレイングの略。元々SP盤(スタンダード・プレイング)という片面約5分程度のレコードが存在していました。コロンビアが1948年に片面25分程度が収録出来るレコードを開発し、従来より長く収録出来るようになったことから、LP盤と名付けられました。

音圧

空気中を伝わる音波の圧力のこと。音圧を上げると聴覚上の音量が上がったように聞こえます。人間の心理として音が大きいと良い音に聞こえてしまうため、各レコード会社が音圧を上げる音圧競争が起こりました。実際には過度に音圧を上げすぎると音質が劣化し、さらに、耳の疲労、ダメージに繋がります。

カッティング

レコードの製作工程のひとつ。ラッカー盤と呼ばれるアルミニウムにニトロセルロースラッカーを塗布した盤にカッティング・マシンで音源を刻み込むこと。この後、いくつかの工程を経て、レコード盤へプレスされレコードが完成します。なお、レコード盤は塩化ビニールを素材としていて、ラッカー盤とレコード盤は違う素材で出来ています。

再発 / リイシュー

再発盤のこと。オリジナル盤は発売された当初にプレスされた盤のことで、再発盤は人気が出たなどの理由から、のちに再プレスをした盤のこと。昔の音楽のマスター音源はアナログテープが多く、それを元にレコードへプレスしています。アナログテープは再生するたび、時間の経過と共に劣化していくため、発売当時の最初にプレスされたオリジナル盤が一番音が良いとされることが多いです。

12インチ

レコードサイズの単位のひとつ。主に流通しているレコードのサイズに7インチ、10インチ、12インチがあります。12インチのレコードは、一般的に片面1〜3曲程度収録されたレコードを”12インチシングル”と呼び、それ以上の曲数が収録されたものを”LPアルバム”と呼びます。

ジャケット

レコードの表紙の写真やイラストなどのアートワークのこと。試聴出来ないレコード屋などで、ジャケットのみを見て楽曲を想像し、一か八かの購入をすることをジャケ買いと呼びます。

重量盤

通常は12インチのレコードの重さは120g〜140gが多いですが、180g以上ある盤のことを重量盤と呼んでいます。重量盤はレコードの厚みが増えるため、反りに強く、また、重みで安定するため音質的に優れていると言われています。

スタビライザー

Stabilizer – 上からレコードを押さえて、反りや振動を抑制するためのおもり。一般的に音の定位や明瞭度が増すと言われているが、音が悪くなると唱える人もおり賛否両論あります。

ダブ

レゲエから派生した音楽製作の手法で、いち音楽ジャンルとしても発展しています。EQやフィルター、特にエコーやディレイなどのエフェクターを過剰に施した音が特徴的で、リミックスの原点とも言われています。ダブの手法がテクノやハウス、ヒップホップなど様々なジャンルに取り込まれています。

ダブプレート

本来はレコードのプレス前段階のアセテート盤のこと。レゲエ文化においては、そのDJやセレクターのためだけにアーティストが歌詞を書き換えて録音した、世界に一枚だけの特注レコードを指します。

ディスコグス

Discogs – 世界最大規模の音楽データベースサイトです。Discogsマーケットプレイスがあり、ユーザー間でCDやレコードなどを売買することが出来るようになっています。

バイナル

Vinyl – レコードのこと。レコードはポリ塩化ビニール(ビニール=バイナル)を材料として作られているため、このように呼ばれます。

BPM

Beats Per Minuteの略。一分間の拍数のこと。クラブミュージックにとってBPMはジャンルを構成する大きな要素の一つとなっており、ハウスなら120〜130bpm、ヒップホップなら80〜100bpmなど、おおよその範囲があります。

ピクチャーバイナル

レコードの盤面に写真やイラストなどのアートワークを挟み込んだ装飾性の高い盤のこと。

ブート盤

Bootleg(ブートレッグ) – 海賊盤のこと。法的な権利関係を無視して許可取らずに違法に製造された盤。違法コピーのほか、未発表音源や非公式リミックスなどが収録されることもあります。

ブレイク / ブレイクビーツ

演奏を一時的に停止した空白部分、または音の構成要素が少なくなり次の展開の繋ぎとなる部分。特に楽曲の途中でドラムのみになるパートをブレイクビーツと言います。ここを2枚使いで延々と繰り返すことで、ヒップホップ等のジャンルが生まれました。

プレスミス

プレスの際に、穴やラベルがズレたり、音溝に傷がついたり、再生に不良がある状態。稀に歴史的な盤のプレスミスがプレミアム化することもあります。

プロモ盤

プロモーション盤の略。レコード会社が宣伝用にラジオ局やDJなどのために配布する非売品。ジャケットが簡易的なものが多いです。

掘る

英語のDig(ディグ)から。レコードショップなどで熱心に楽曲を探す行為のこと。転じて、インターネットで新しい曲を探すことも「ディグる」と言います。

ホワイトレーベル

レコードのレーベル面に曲名などの情報がない真っ白な盤。ホワイトレーベルのレコードはいくつかの意味があります。プロモーション用のため簡易的に作成されたもの。サンプリングの使用許可が降りないため、意図的に製作者がわからないようにリリースされたものや、アーティストの覆面プロジェクトで正体を知られたくないなどです。

マーキング

レコードのレーベル面にシールなどを貼り、頭出し位置などを視覚的に分かりやすくする工夫のこと。

リマスター盤

古い楽曲を現代の音響基準に合わせて再マスタリングした盤。音楽製作の最後にマスタリングという音の最終調整をする作業があります。リマスタリングによって、音圧は上がりますが、マスター音源(アナログテープ等)の劣化により、必ずしもオリジナルより音が良いとは限りません。オリジナル盤がテープなどのアナログ機器で収録されていた場合、マスター音源が経年劣化してしまっていることがあるからです。

レアグルーヴ

発売当時には評価されなかった楽曲が、時代を経て「踊れる、ファンキー、グルーブがある」など新たな価値が見出された楽曲のこと。発売当時にはヒットしなかったため、生産数が少なく希少価値があることが多いです。

レア盤

希少価値のついたレコードのこと。生産枚数の少なさや歴史的重要性によって価格が高騰します。

レーベル

本来はレコード中心のラベルのことですが、転じてレコード会社(音楽出版社)そのものを指します。

クラブに関する用語

アフターアワーズ

深夜営業のクラブが終わったあと、朝から営業を始めるパーティーのこと。遊び足りないクラバーたちが集まります。

アンダーグラウンド

Underground – 直訳すると地下を意味します。音楽においてアンダーグラウンドは大衆的でない前衛的な音楽、または反メジャー的な姿勢のこと。日本では略してアングラと言われることもあります。

イベント

DJが音楽を流し、来場者が踊って楽しむ催しの総称。単発のものから定期開催されるものまで様々です。

クラウド

crowd – 群衆、つまりクラブに集まっているお客さんのことを指します。

クラバー

クラブの常連客、またはクラブミュージックをこよなく愛し夜な夜な通う人のこと。

ゲスト / ディスカウント

元々はDJや関係者が特別なお客さんを迎えるためのVIP招待枠のことでしたが、現在は一般のお客さんを「ディスカウント(割引料金)」で入場させるためのリスト登録システムとして広く利用されています。DJや主催者に名前を伝えておくと安くなる仕組みです。

サウンドシステム

大音量かつ高音質の音を出すために複数のスピーカーや機材を組み合わせた音響システムのこと。もともとはレゲエの野外ダンスパーティを提供する移動式の音響設備、および提供する集団(クルー)を指していましたが、現在ではクラブやフェスティバルに導入されている音響設備もサウンドシステムという言葉が使用されるようになりました。

シーン

ある分野の状況のこと。「ハウスミュージックシーン」など。〇〇界隈、といったニュアンスでも使われます。

タイムテーブル

出演DJの出演順と時間をまとめた表のこと。イベントの最初から最後までDJすることを「オープンラスト(Open to Last)」と呼ぶこともあります。

DMC

DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPSのことで、スクラッチなどを含むDJのトリックの世界一を決めるコンテスト。世界で最も権威のあるDJ大会の一つです。

デコ

デコレーションの略。パーティーのコンセプトに合わせた内装や飾り付け。サイケデリックトランスなどのパーティーでは特に重視されます。デコレーションでパーティーの雰囲気が大きく変わるため、パーティー作りに欠かせない要素の一つです。

クラブ店舗自体のこと。規模によって「小箱」「大箱」と呼び分けます。

フライヤー

イベント宣伝用のチラシのこと。ひと昔前では、紙のフライヤーをクラブ、バー、レコードショップ、服屋、美容室、ヘッドショップなどに置いてもらったり、別のイベント内やイベント終わりに外で配られることが多かったですが、近年では紙のフライヤーは減少傾向にあり、現在はSNSで拡散するためのWEBフライヤーが主流です。

PA

パブリック・アドレスの略。聴衆に最適な音を届けるためにマイクやスピーカーを調整する担当者、または拡声装置そのものを指します。

ピークメーター

音の大きさを監視するメーターの一種で、変化する信号の最大値を指示するもの。ミキサーのメーターとは別で用意されていることもあり、最大値の0dbを越えると赤く点灯し、音が歪んだり割れたりしてきます。アナログかデジタルかで取り扱いは変わってきますが、基本的には0dbを超えないよう音量を調整します。海外のゲストDJでもテンションが上がると音量を上げすぎてしまい、赤く点灯しっぱなしになっている場合などもあります。

VJ

ビデオ・ジョッキー、またはヴィジュアル・ジョッキーの略。映像素材や視覚エフェクトをVJソフトなどでリアルタイムに操作し、クラブの音に合わせてスクリーン上に映像で演出する人のこと。DJの映像版と考えるとわかりやすいです。近年はプロジェクションマッピングやモーションセンサーなどを取り入れたメディアアートの手法も増えて来ています。

ブースモニター

DJが次の曲の準備や自身のプレイを確認するために、DJブース内に設置された専用スピーカーのこと。クラブの大音量の中では、ブースモニターがしっかりしていないと、音を取りにくくDJプレイがやりにくいため、ブースモニターを重要視しているDJは多いです。ミキサーでブースモニターの音量を操作出来るようになっています。

ラウンジ

メインフロアとは別に設けられた、比較的落ち着いた音楽を聴きながら会話やお酒を楽しめるスペースのこと。

レイブ

野外や倉庫など特別なロケーションでダンスミュージックを一晩中流す音楽イベントやパーティーの事で、1980年代後半のイギリスで起きたセカンド・サマー・オブ・ラブというダンスミュージックのムーブメントから各地でレイブが開催されるようになりました。元々は非商業的でDIY精神溢れるものだったが、時代と共に商業的な大型フェスティバルと変化していきました。

レジデントDJ

そのクラブやイベントを象徴する専属DJのこと。集客の核となったり、イベント全体のカラーを作ったりする役割を担います。

音楽制作に関する用語

ウワモノ

土台となるドラムやベース以外の、メロディやハーモニーを担当する楽器(シンセ、ピアノ、ギター等)の総称。

SE

Sound Effect(音響効果)の略。楽曲にアクセントとして加えられる、非楽器的な音響(サイレン、爆発音、環境音等)のこと。

MPC

AKAI Professionalが開発したサンプラーMPCシリーズのこと。そのローファイな音の特徴から80年代、90年代とヒップホップのトラックメイカーに愛用され、E-MuのSP-1200、EnsoniqのASR-10と共にサンプラーの三種の神器と呼ばれていました。

音ネタ

サンプリングして使用する楽曲や音の断片。制作のためにストックされた「元ネタ」のこと。

オフビート

裏拍のこと。「1・と・2・と…」のリズムにおける「と」の部分を指します。

クオンタイズ

打ち込んだデータのズレを、設定した音価(16分音符など)に合わせて正確なタイミングに自動補正する機能。

クラップ / ハット / スネアロール

ハンドクラップ(手拍子)、ハイハット、スネアの連打。ダンスミュージックのリズムを彩る重要要素です。

ステム (Stems)

ドラム、ベース、ボーカルなど、楽曲をパートごとに数本のトラックにまとめた音源データ。現代のDJソフトではこれをリアルタイムに抜き差ししてリミックスすることができます。

SoundCloud

クリエイターが自身の楽曲やリミックス、DJミックスを手軽にアップし共有できる音楽配信プラットフォーム。

サンプリング

既存の楽曲や音の一部を抽出して再構築し、新たな楽曲を作る行為。現代音楽制作の根幹技術の一つです。既存の楽曲を使用する場合は、著作権などが絡むため、著作権者などに許可を取る必要があります。

DSP

Digital Signal Processorの略。デジタル信号処理を高速に行うことに特化した演算回路のこと。DSPが使用されているDAWやプラグインとして、Protools HDX、UAD、Waves Sound Gridなどが有名です。

TR-808 / TR-909

Roland社が開発した歴史的なリズムマシン。1980~1983年にかけて製造されました。TR-808は日本ではヤオヤとも呼ばれます。テクノ、ハウス、ヒップホップなどのサウンドを定義づけた名機たちです。

TB-303

Rolandのベースシンセサイザー。1982年発売当初はリアルなベース音とはかけ離れた音から全く人気が出ませんでした。80年代後半にアシッドハウスが登場し、本来の想定された使い方とは違うドラッギーな音を生み出す使い方が発見され、その後はエレクトロニックミュージックで多用されるようになりました。

DAW

デジタル・オーディオ・ワークステーションの略。音声の録音、編集機能やMIDI編集機能を内臓した音響処理ソフトのこと。有名なソフトにProtools、Cubase、Logic、Studio One、ableton Live、FL Studio、Reasonなどがあります。

DTM

デスクトップ・ミュージックの略。パソコンを使って音楽を制作すること全般を指す日本独自の言葉です。

トラック / トラックメイカー

ダンスミュージックにおける楽曲のことを「トラック」、その作曲者を「トラックメイカー」と呼びます。

ビルドアップ

音数を増やしたり、派手な音色やノイズを足したりして、徐々に曲を盛り上げていく構成のこと。

プラグイン

プラグインとはソフトウェアの機能を拡張するために追加するプログラム(ソフトウェア)のことです。DAWを基本ソフトとするなら、プラグインは追加するソフトシンセ、バーチャル・インストゥルメント、エフェクターなどを指します。

マッシュアップ

2つ以上の既存曲(主にボーカルとインスト)を組み合わせて1つの新しい曲に仕上げる手法。

マスタリング

楽曲製作の最終工程。アルバムなどに収録する際に、曲ごとの音量差や音質差をなくすために、EQ、コンプレッサー、リミッター、MS処理や、時にアナログ機材に通すなどを行い調整していく作業。アルバム作成だけでなく、1曲のみの場合でもマスタリング作業は行われます。

四つ打ち

1小節の中でキックが等間隔に4回鳴るリズム。ハウス、テクノ、ディスコの代名詞的な構成です。

リエディット / リミックス

既存曲を長くしたり構成を入れ替えたりするのがリエディット。ほんの少し新しく音を追加することはあるが、基本的には元々ある素材のみを使い編集を行います。リミックスでは、曲の一部を再利用したり、新たな音を追加したりします。曲の原型をとどめている場合もあれば、原曲を参考にせず、全く違う曲になる場合もあり、ルールはなく、リミキサーの感性のまま製作されます。

リズムマシン

ドラムなどのリズム楽器を自動演奏するために製作されたリズム専用電子楽器のこと。シーケンサー機能が内臓されており、ユーザーが自由にリズムパターンを製作することが出来ます。

リミッター

設定した音量レベルを超えないように自動で音量を抑えるエフェクター。音割れ防止や音圧向上に使用されます。

ループ

1〜数小節のフレーズを延々と繰り返すこと。ダンスミュージックの快楽性の基本です。音楽ソフトメーカーからジャンルごとに多数のループ素材集が販売されていたり、サブスクリプションでダウンロードし放題などもあります。

HIPHOP由来の用語

a.k.a

also known asの略。「またの名を」「別名」という意味。アーティストの複数の名義を繋ぐ際によく使われます。

ヴァース / フック

ラップにおけるAメロ的なパートがヴァース、サビがフックです。

オールドスクール

Old School – ヒップホップ黎明期のクラシックなスタイル、または古き良き価値観全般を指します。

クルー

同じ目的や信念を持って行動するグループ、仲間のこと。

セルアウト

Sell Out -お金や成功のために本来の信念やスタイルを捨て、売れ線に走ることを揶揄する言葉。

チルアウト

Chill Out – 落ち着く、リラックスすること。またはそのような音楽ジャンル。

ディグ (ディギン)

Dig – 音楽を深く掘り下げること。探求すること。

ドープ

Dope – 「カッコいい」「最高」「中毒性がある」などを意味する最上級の褒め言葉。

トップオブザヘッド

何の準備もなく、その場の思いつき(即興)でラップすること。

パンチライン

楽曲の中で最も印象的な部分や、核心を突く決め台詞のこと。

BEEF (ビーフ)

アーティスト同士の対立や揉め事のこと。楽曲を通じてお互いを批判し合う様子はヒップホップ特有の文化です。

フィーチャリング

客演。ゲストアーティストを招いてパフォーマンスしてもらうこと。

バイブス

Vibes – 気合、テンション、その場の空気感のこと。

Flex (フレックス)

自分の実力、地位、所有物などを「誇示する」「見せびらかす」という意味のスラング。

ライミング / リリック

ラップで韻を踏むこと(ライミング)と、その歌詞(リリック)。

ルーツ / ワナビー

自身の起源や影響源(ルーツ)と、有名人になりたがっている人(ワナビー)。

DJ・クラブミュージック用語集

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