2022年の上半期に米国ではレコードの売上が1940万枚を超えたことが明らかになりました。
Luminate社の調査によると、この数字は2022年の上半期6ヶ月の米国のフィジカルな音楽販売数(3650万枚)の53%を占めているそうです。
これは、バイナルの売り上げが30年ぶりの高水準となったことを意味しています。
Luminate社は、ポップスターのHarry Stylesが、シティ・ポップにインスパイアされたサード・アルバム「Harry’s House」をリリースし、5月の発売初週に18万3000枚を売り上げ、1週間のヴァイナル・セールスの近年の記録を更新したことを評価しています。
また、Tyler The Creatorのアルバム「CALL ME IF YOU GET LOST」は、デジタル発売から10カ月後にレコード盤が発売され、5万枚を売り上げました。
1991年に販売統計を開始して以来、ラップアルバムの1週間のバイナル盤最多販売記録を更新し、上半期の販売数に大きく貢献したことが強調されています。
Luminate社のレポートによると、最新アルバムのレコード売上は昨年から27.4%増加していますが、過去のアルバムの売上は昨年のこの時期から8.4%減少しています。
TargetやWalmartのようなレコード店以外でも、レコード製品を積極的に仕入れ、販売しているため、レコードの売上増に貢献していることもわかりました。
このように、消費文化の中でレコードの価値が高まっていることがよくわかります。
また、このレポートではレコードの好みについて、世代間の変化も指摘されています。
Z世代の女性はレコードの購入を積極的に行う傾向があり、購入率は34%、ミレニアル世代とX世代の男性は31%でそれぞれの世代をリードしています。