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DJが勉強すべきテクノ、ハウスミュージックの本<おすすめ12冊>

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テクノやハウスなどダンスミュージックを聞き始めて、しばらくすると、

・いつからこういう音楽が始まったんだろう?
・DJってどうやって生まれたの?
・テクノとハウスってどう違うの?
・もっと深く音楽を知りたい!

などなど、人によってはダンスミュージックを詳しく学びたいと考えることもあるでしょう。

例えば、今好きで聞いている音楽がEDMでも、Future Houseでも、その音楽には、そこに至るまでの発展の過程があります。それらはテクノやハウスから、さらに遡ればディスコミュージックから発展して存在しています。

リスナーはテクノやハウスなどのダンスミュージックの起源、いわゆるルーツを知ることで、例えば、お気に入りのアーティストがインタビューで話している内容を理解する助けになったり、今の最先端の音がどこから影響を受けているのかなどを知り、より楽しむことが出来るようになります。

クリエイターやDJ、イベントオーガナイザーなどは、勉強することで多くの知見を得ることができ、クリエイティブに生かすことが出来るでしょう。

ここでは、テクノ、ハウスを知るうえで、おすすめな12冊を紹介します。

・歴史系
・自伝系
・ディスクガイド系
・雑誌系

とカテゴリを分けて並べました。

正直、全てがおすすめですが、相対的におすすめ度が分かるようにしています。

廃盤になっていて、少々手に入れるのに苦労する本もあるかも知れませんが、Amazonやオークションサイトなどで手に入るので探してみてください。

目次

DJが勉強すべきテクノ、ハウスミュージックの本<おすすめ12冊>

歴史系

ラヴ・セイヴス・ザ・デイ 究極のDJ/クラブ・カルチャー史

おすすめ度 :  著者 : ティム・ローレンス 発行年 : 2008年

ダンスミュージックに関わる全ての人にマストな作品です。David MancusoのThe Loft(ザ・ロフト)の物語を中心に70年代のニューヨークのディスコ / DJカルチャーが描かれており、70年代を体験したレジェンドDJたちへのインタビューを通じて、ディスコの黎明期や、レコードプールの成り立ちなどが語られるバイブルと言ってよい一冊です。ただし、かなりのボリュームがあり、ある程度の予備知識がないと途中で挫折する可能性があるので、まずは他の本で予備知識を得てから読んだ方が楽しめるかと思います。


そして、みんなクレイジーになっていく―DJは世界のエンターテインメントを支配する神になった

おすすめ度 :  著者 : ビル ブルースター、フランク ブロートン、島田 陽子 (翻訳) 発行年 : 2008年

こちらは「ラヴ・セイヴス・ザ・デイ」と比べると、より広範囲なクラブミュージックを取り扱っています。ノーザンソウル、レゲエ、ディスコ、ヒップホップ、ガラージ、ハウス、テクノ、ハイエナジーなど、ダンスミュージックの歴史を紐解いていきます。こちらもかなりのボリュームがありますが、ジャンルごとに章立てて書かれていますので、まだ読みやすいかと思います。


マシーンズ・メロディ パリが恋したハウス・ミュージック (マンガでわかるハウス・ミュージックの歴史)

おすすめ度 :  著者 : ダヴィッド・ブロ、マティアス・クザン、山田蓉子 (翻訳) 発行年 : 2014年

ダフト・パンクの古くからの友人である2人のフランス青年が書いたダンスミュージックストーリー。上記2つが結構なボリュームなのに比べ、こちらはマンガでページ数もそこまで多くないので読みやすいです。読書が苦手な人におすすめの一冊です。ディスコ、ハウス、テクノについて描かれています。

自伝系

パラダイス・ガラージの時代 上巻・下巻

おすすめ度 :  著者 : メル シェレン、門井 隆盛 (翻訳) 発行年 : 2006年

伝説のNYのクラブ、パラダイス・ガレージの物語。Westend Recordsの経営者だったMel Cheren(メル・シェレン)がパラダイス・ガレージのオーナーMichael Brody(マイケル・ブロディ)や、Larry Levan(ラリー・レヴァン)と出会い、ディスコカルチャーで育まれる人間模様を克明に描いた作品。ゲイ・カルチャーについても深く描かれていて、ハウスミュージックが好きな人は必ず読むべき一冊。


ブラック・マシン・ミュージック: ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ

おすすめ度 :  著者 : 野田 努 発行年 : 2017年

本のタイトルの通り、ブラックミュージックの中でも、Juan Atkins、Derrick May、Kevin Saunderson、UR、Mike Banks、Jeff Mills、Drexciya、Moodymannなど、デトロイトの音楽シーンを深く掘り下げた1冊です。デトロイト・テクノに関して知りたい人にはこれ以上の本はありません。


エレクトロ・ショック

おすすめ度 :  著ロラン・ガルニエ (著)、野田 努 (監修)、プラット・アレックス (翻訳) 発行年 : 2006年

フランスのレジェンドDJ、Laurent Garnier(ロラン・ガルニエ)による自伝。80年代末のサマー・オブ・ラヴからラヴ・パレード、そしてURやジェフ・ミルズ、リッチーホウティンなどのデトロイトのテクノシーンへと繋がる冒険旅行記。軽快なリズムで物語が進んでいくので、あっという間に読めます。


ハウス・ミュージック──その真実の物語 (ele-king books)

おすすめ度 :  著者 : ジェシー サンダース (著)、東海林 修 (翻訳)、市川 恵子 (翻訳) 発行年 : 2019年

シカゴハウスシーンのパイオニアの一人であるJesse Saunders(ジェシー・サンダース)による自伝。Frankie Knuckles、Ron Hardyなど伝説のDJや、シカゴでハウス・ミュージックがどのように誕生し、発展したのかが語られています。


夜の力──ウエストバム自伝

おすすめ度 :  著者 : ウエストバム (著)、楯岡三和+マルクス・シュレーダー (翻訳) 発行年 : 2016年

ベルリンの重鎮Westbamによる自伝。ドイツのクラブ、レイブシーンの狂乱を舞台に、Love ParadeやMaydayなど伝説的フェスティバルや、Sven Vathとのエピソードなどが描かれています。テクノっ子は必読の一冊。

ディスク・ガイド系

テクノ:バイヤーズ・ガイド―selected techno discs1983‐2003

おすすめ度 :  著者 : 三田 格 (監修)、木村 重樹 (編集)、金田 謙太郎 (編集) 発行年 : 2003年

2003年発行と古いが、テクノを中心にブレイクビーツ、トランス、エレクトロニカ、IDMなどがビッシリと紹介されており、良い音楽は色褪せないことを証明してくれる一家に一冊の辞書的存在。多くの新しい発見を呼び込んでくれるでしょう。


超ハウス・ディスク・ガイド

おすすめ度 :  著者 : 古森 優、 巽 英俊 発行年 : 2006年

ディスコクラシックスからハウスミュージックまで、2,000枚のレコードが紹介されています。2,000枚もの情報が詰め込まれているので、どうしても文字が小さくなり、少々読みづらいですが、基本となる名盤がずらりと並んだディスクガイドです。


ハウス・ディフィニティヴ 1947-2014 ​

おすすめ度 :  著者 : 西村公輝、 三田格 発行年 : 2014年

「超ハウス・ディスク・ガイド」と比べると、広範囲な時代で紹介枚数も少ないですが、その分、誌面を広く使い、なおかつ重要な盤に絞ってセレクトされているので読みやすくなっています。「超ハウス・ディスク・ガイド」はその分量の多さから玄人向けと言え、初心者は挫折する可能性がありますが、こちらは読みやすさを重視していて、初心者フレンドリーな一冊と言えるでしょう。

雑誌系

House Legend

おすすめ度 :  著者 : remix編集部 発行年 : 2002年

Remixは、かつて発行されていた月刊クラブカルチャー誌です。「House Legend」はRemixが編集し、ハウスのレジェンドDJを中心に当時のハウスシーンの特集として発行されたものです。少し情報が古い部分もありますが、さらっと読めるので、最初の1冊としておすすめかもしれません。また、当時のクラブで遊んでいた年代の方には懐かしいという観点で楽しめるのではないでしょうか。

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