Terrence Parker(テレンス・パーカー)
40年近い長きに渡りDJとして活動し続け、今もなお世界各地で精力的にプレイしているデトロイトの重要人物。
TPの愛称で知られているTerrence Parkerは、1979年11歳の頃にカセットテープを使って、音楽の編集を始めたことが最初の音楽体験でした。
デトロイトの多くの若者と同じようにElectrifying MojoとThe Wizard(Jeff MillsがラジオDJだった時の別名義)のラジオ番組を聴いて育ち、1982年にGrand Master FlashやJam Master Jayの影響を受け、Hip Hop DJ「Mix Master X」として活動をスタートさせました。
Terrence ParkerのDJプレイは、カットやブレンド、スクラッチ、トランスフォーマー、ジャグリング、エフェクターなどの技を巧みに使います。流しているのはハウスミュージックですが、その様子はヒップホップのスペシャリストのように見えます。
Terrence Parker ‘Life On The Back 9’ – DJ Masterclass
ヘッドフォンの代わりに電話の受話器を使用してプレイすることで有名ですが、これは友人の一人が電話の受話器を使ってDJプレイしているのを見て、クールだと思い、作り方を教えてもらったそうです。耐久性があって、コードが邪魔にならず、さらにハイハットを中心に音が聞こえてミックスしやすいところが気に入っていると語っていました。
1988年よりスタジオワークも始め1995年には「The Emancipation Of My Soul」をヒットさせその名を広く知られることとなりました。
Terrence Parker – Emancipation of My Soul
その後も、Intangible Records&Sound Works、Real Righ Music、Sony、Defected、Nervous、Kingstreet、Purple Musicなどの様々なレーベルから、「Love’s Got Me High」、「The Question」、「Life On The Back 9」、「Detroit After Dark」など数多くのヒット曲を生み出しています。
地元デトロイトで活躍するDJ達に「誰が一番すごいDJ?」と尋ねると、数多くのDJがTerrence Parkerの名前を口にすると言われています。
デリック・メイからURまでみんながリスペクトし、まだ無名だったムーディーマンをいち早くフックアップしたのもTerrence Parkerでした。
同じデトロイト出身のジェフ・ミルズやデリック・メイなどと比べると日本での知名度はさほど高くありませんが、その実力は世界的に支持をされていて、100以上の都市でプレイした経験を持つ実力者です。
2001年に一旦DJとしてのキャリアを休止したのち、2002年敬虔なクリスチャンに生まれ変わった彼はDJ活動を再開させました。以前にも増してポジティブなメッセージをそのプレイから発し続けている姿勢に多くの人々が感銘を受けました。
近年でも精力的に活動を続けていて、2014年に「Life On The Back 9」をヒットさせ、2017年には「GOD Loves Detroit」「Motor City Life」の2枚のアルバムをリリースしています。
Terrence Parkerのおすすめ曲
Terrence Parker – Love Is Got Me High
Darnell Kendricks – Yours Truly (TP’s Soul De Mallorca Vocal Mix)
Terrence Parker – Somethin’ Here (Original Version)
Terrence Parker – Stand Up For The Soul (TP’s 2016 Deeep Detroit Heat Re-edit)
Terrence Parker – It Hurts
Terrence Parker feat. Merachka – Don’t Waste Another Minute
Terrence ParkerのDJ Mix
Terrence Parker (DJ set) – Rinse France