Ralphi Rosario(ラルフィ・ロザリオ)
Ralphi Rosarioは、シカゴのDJグループ「Hot Mix 5」の創設メンバーです。
Phyllis HymanやO ‘Jaysが好きな兄弟の影響を受けて、12歳でDJを始め、ディスコやR&Bをプレイしていました。
高校生になると、Don St. Jamesという男が運営するレコードプール「Nbja」に所属し、レコードを収集し始めました。シカゴの多くのDJがこのプールからレコードを収集していました。
ある日、Don St. Jamesから、シカゴのFMラジオ局「WBMX」が番組で流すミックステープを探していることを聞き、Ralphi Rosariはテープを応募し始めました。毎週テープを提出しましたが、しばらくは何もありませんでした。しかし、ある夜の10時にラジオを聞いていると、ついにRalphi Rosariのミックステープが流されました。
それをきっかけにラジオ局と繋がりを持つことになり、1981年にWBMX内で結成されたHot Mix 5に、グループの最年少メンバーとして高校生のRalphi Rosarioが選ばれました。
Hot Mix 5は、シカゴの初期のハウスミュージックシーンの主要な勢力の1つになりました。やがて、グループの他のメンバーと同様に、Ralphi Rosarioも音楽制作とリミックスを担うことになりました。
Chicago Trax Recording Studioで、Jesse SaundersやFarley “Jackmaster” Funkが制作している姿を見て、ドラムマシンやレコーディング機材の使い方を学んでいきました。
最初のリリースはVince Lawrenceとのコラボレーションで、Bang Orchestra!名義でリリースされた「Sample That!」でした。
1987年にはXaviera Goldとのコラボレーション「You Used to Hold Me」が大ヒットとなり、その後、たびたびリミックスなどで再リリースされ、2010年にはCalvin Harrisにカバーされ話題になりました。
Ralphi Rosario feat Xavier Gold – You Used To Hold Me (Kenny’s Mix)
Ralphi Rosarioは自身の12インチやアルバム制作以外にも、リミックスの制作も多数あり、INXS、Shamen、Jomanda、Culture Beat、Gloria Estefan、Deee-Lite、Pet Shop Boys、Madonna、Kylie Minogue、Giorgio Moroder、MichaelBublé、Mariah Carey、Ricky Martin、Kelly Clarkson、Pussycat Dollsなど、多くのアーティストのリミックスを行いました。
Abel AguileraとともにRosabel名義で手がけた、Rihannaのトラック「Only Girl(In the World)」のリミックスは2012年のグラミー賞でノミネートされています。
2016年、Aneeta Beatのヴォーカルをフィーチャーした「Button Pusha」は、Ralphi Rosarioの2 SidesからStoryアルバムまでの3作連続のチャートヒットを記録しました。
2017年にもRosabel名義でリリースした「Anthem of House」が、Billboard Dance Chartにおいて1位を獲得しています。
2019年には、Rosabel名義で初のスタジオアルバムを発表し、シンガーのJeanie Tracy、Terri Bjerre、Tamara Wallaceらをフィーチャーし話題を呼びました。
Ralphi Rosarioのおすすめ曲
Ralphi Rosario-Bardot Fever
Ralphi Rosario feat. Donna Blakely – Take me up
Ralphi Rosario – Play That Piano
Mariah Carey – I Stay In Love (Ralphi Rosario Melodic Club Vox VIDEO EDITION ROBSON VEEJAY)
Madonna – Love Profusion (Ralphi Rosario House Vocal Extended)
Ralphi Rosario ft. Donna Blakely – Cold (Radio Edit)
Ralphi RosarioのDJ Mix
Glitterbox Radio Show 012: w/ Ralphi Rosario