アー写と略して言われることの多いアーティスト写真。
いわゆるDJ活動に使用するための宣材写真です。
真面目な方だと、アーティストというほどの活動をしているわけじゃないからと、「アーティスト写真」という呼び方に抵抗がある人もいるかもしれません。
「アー写」という言い方は語感がイイので、この言い方が定着したという感じでしょうか。
「プロフィール写真」って言い方だと長いですし、「プロフ写真」もしっくり来ませんよね。
と言うことで、今回はDJのアーティスト写真について考えてみました。
なぜアーティスト写真が必要なのか
そもそも、なぜDJにアーティスト写真があると良いのでしょうか?
これには3つの理由があると考えられます。
フライヤーに載せるため
ウェブフライヤーでアー写とプロフィールが載っているのよく見かけますね。
ほとんどのイベントではウェブ用のフライヤーを作成しますから、時としてオーガーナイザーからアー写を送るように依頼されることがあります。
お客さんにどんなイベントでどんなアーティストが出ているのか知ってもらうため、アーティストの写真やプロフィールなどをフライヤーやSNSで載せることがあるからなんですね。
人に覚えてもらいやすくなる
例えば、ウェブサイトやフライヤー、SNSなどにアー写を載せていると、お客さん、他のDJ、イベント関係者がそれを見る機会があります。
アー写があることで人に覚えてもらいやすくなるので、コミュニケーションのきっかけになったり、自分のDJを聴いてもらえるきっかけになる可能性があります。
自分のDJとしての方向性を示すことが出来る
白黒だったり、カラフルだったり、コンセプチュアルだったり、自身のファッションだったりと、アー写を通してある程度自分のアイデンティティやDJの方向性を示すことが出来ます。
また、クオリティの高いアー写を使用することで「DJに真剣に向き合っている」ということを暗に伝えることが出来ますよね。
DJのアー写に顔出しは必要か否か
アーティスト写真に顔出しが必要かどうかですが、顔出しをすれば前述したようなメリットが得られる可能性がありますが、顔出しがデメリットとなる場合もあるので、必ずしも顔出しの方が良いとは言えないでしょう。
顔出しをしない場合はメリットは得られないけど、デメリットもないので気楽にDJ活動が出来ます。
積極的に顔出しをしていないアーティストもいますし、折衷的な案として、顔がはっきり分からないようにしたり(斜め向いたり、伏目がちだったり)、物理的に仮面などを被って活動をしているアーティストもいます。
Gorillazみたいなバーチャル覆面音楽プロジェクトも存在しますから、イラストやアニメ画なんかもありかもしれません。
仮面を被るアーティストとしてはDaft Punk、Deadmau5、Marshmello、Claptone、Boris Bretcha、SBTRKTなどが有名ですよね。
まぁ有名な仮面アーティストは最終的に顔出ししてるパターンもありますが。
アーティスト写真は誰に撮ってもらうのがベストか
「じゃあ、アー写撮っちゃいますか!」ってなった時、誰に撮ってもらいますか?
友達にiPhoneで撮ってもらう?
自撮り棒で撮っちゃいます?
「No,No,No」
「ノン、ノン、ノンッ」
プロに撮ってもらう方がイイです。
カメラが高性能になってプロ並の写真が撮れるようになったとはいえ、素人が撮ったものとプロが撮ったものでは、やっぱりクオリティが全然違うんですよね。
素材を撮った後の調整作業も含め、プロにお願いする方が最終的に良いものが出来るでしょう。
知り合いにプロのカメラマン、またはカメラが趣味の人がいる場合はラッキーです。
その人にお願いしちゃいましょう。
知り合いがいない場合は、ネットで検索するとたくさん情報が出てきますので探してみましょう。
どんなアー写が撮りたい
アー写の撮影はプロにお願いするとして、いきなり撮ってくださいでは相手も困りますよね?
自分の撮りたいイメージを伝える必要があります。
最近の海外のDJがどんなアー写を撮ってるかをFacebookのプロフィール画像を覗いてみましょう。
色々ありますね。
100名以上様々なアーティストを見ましたが、全体的には上半身のショットなどシンプルなものが多い印象で、中でもモノクロが結構多かったです。
確かに白黒だと流行り廃りがないので、長く使えそうですね。
まとめ
顔出しする、しないに関わらずDJには何らかのアー写(またはキービジュアル)はあった方が良いと言えます。
もしアー写を撮ってもらうのなら、プロに撮ってもらいましょう。
カッコつけてアー写撮るの恥ずかしいし、ステレオタイプにはなりたくないって気持ちも分かります。
筆者は過去に知り合いではないスタジオのカメラマンさんに依頼して、アー写を撮って頂いたことがあります。
日常生活でポーズを取る事なんてないですから、最初は終始ぎこちない感じだったのですが、時間と共に徐々にほぐれてきて、後半になると自主的にカッコつけたポーズを取ってたんです。
そしたら、カメラマンの人に「今、自分かっこいいなぁって感じですか?」って言われて、そこでハッと我に返り、顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしたのを覚えています。
よっぽどカッコつけていたのでしょうね。笑
しかしながら、多少の恥ずかしさを乗り越えてでもアー写を撮る価値は十分にあります。
せっかくDJが上手かったとしても、素人っぽい写真だとDJも下手なイメージになってしまいますからね。
それでは、もったいないです。
写真の力は侮れません。
アー写を撮ると決めたら、撮影本番までに、なるべくイメージを固めてカメラマンさんと詳細に話し合いましょう。
準備不足からくる失敗をせずに済みます。
みなさんのカッコいいアー写をフライヤーで見かける日を楽しみにしています。