MasterSoundsよりロータリーミキサー『Radius』の第3世代がリリース
UKを拠点とするミキサーメーカー<MasterSounds>から「Radius 2」および「Radius 4」アナログ・ロータリーミキサーの第3世代が発売され、価格改定により購入しやすい金額になりました。
<MasterSounds>のミキサーは、かつてヘッドデザイナーとして、<Allen&Heath>のXoneシリーズのデザイン開発をした伝説的なオーディオエンジニアであるAndy Rigby-Jonesによってハンドメイドされています。
「Radius 2」は2016年に2チャンネルミキサーとしてリリースされました。その後すぐに、4チャンネルの「Radius 4」がリリースされ、その音の良さから、多くのDJのお気に入りのミキサーとなりました。
数十万円することが当たり前のアナログDJミキサーの世界ですが、「Radius 2」が£ 799、「Radius 4」が£1089に価格改定され、今までアナログミキサーが欲しくても高価なために見送っていた人に購入しやすい手頃な価格になりました。
MasterSoundsの創設者であるRyan Shawは、次のように説明しています。
「4年が経過し、ブランドは目覚ましい成長を見せていますが、高級ロータリーミキサーは製造コストが高いため、予算が限られているDJにとっては使えません。デザイナーのAndy Rigby-Jonesと私は、Radius 2とRadius 4をデザインし直して、オリジナルモデルの機能や感触、音質を損なうことなく、より手頃な価格にしました。 」
価格を下げることが出来たことについて、デザイナーのRigby-Jonesは「パフォーマンスレベルを損なうことなく回路を簡略化したSplit Composite Passive RIAAステージは前の世代と同じままですが、ポストフェーダー回路を簡略化しました。また、内部構造やPCBボードの形状についても、社内の製造工場で効率を最大化し、製造を容易にしました。」と述べています。
デジタルミキサーと比べ、アナログミキサーは制約も多く、利便性に優れているとは言えませんが、著名なDJたちにアナログミキサーの愛用者が多数いることからも、利便性を越える良さがあることが分かります。
機能
- レコード、デジタルの両方に対応出来る入力
- チャンネルごとのハイパスフィルター、マスターEQ /アイソレーター
- 外部エフェクトを簡単に統合できるAUXセンド&リターンシステム
- マイク入力×2(Radius 4のみ)