ヴァイナル・オンリーのレーベル『I Love Acid』がアーティスト支援のためデジタル販売開始

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ヴァイナル・オンリーのレーベル『I Love Acid』がアーティスト支援のためデジタル販売開始

ヴァイナル・オンリーのアシッドハウスレーベル「I Love Acid」は、Covid-19の期間中にアーティストを経済的にサポートするために、レコード盤の多くをデジタル販売することを発表しました。

「I Love Acid」のトラックはデジタル販売を一切行わず、これまではレコード盤のみで販売されており、各レコードの販売枚数は「303」枚でした。そのため同レーベルはヴァイナルコレクターから尊敬を集め、多くのレコードがレア化し、高額な料金で取引されています。

今回の決定は、Covid-19の大流行以降、収入が激減しているレーベルのアーティストの多くを財政的に支援するために決定され、「I Love Acid」のレーベルオーナーであり、レコーディングアーティストのJosh “Posthuman” Dohertyが、Twitterで「I Love Acid」の多くのバックカタログがBandcampからダウンロード出来るようになると発表しました。

このアイデアについてレーベルのアーティストにアプローチしたところ、その中の何人かは今のところ追加の収入は必要なく、レコードだけをリリースすることを望んでいると明かしています。

デジタルの販売を承諾したアーティストの楽曲については、購入毎にアーティストが直接支払いを受けられるようになっており、アーティストがより大きな分け前を取れるよう、レーベルへの手数料をゼロにしています。

「私はレーベルがヴァイナルオンリーであることを常に厳しく管理してきました。オンラインでは大規模な議論を巻き起こしてきました。バックカタログの一部をデジタル化するというのは、明らかに偽善的な動きです。一部の人々のレコードの価値を下げたり、すべてをコレクションするために多大な努力をしてきた人々を怒らせる可能性があります。また、今後の販売にも影響を与える可能性があります。しかし、基本的に、多くのアーティストには家族、住宅ローン、家賃支払いがあり、私と同様、彼らの収入は大幅に削られています。私の収入の90%はライブ活動によるものです。」

とPosthumanは述べています。

Bandcampページでアーティストのアカウントへ直接支払いをするために、「I Love Acid」は年間約600ポンドの追加料金が発生するそうです。そのため、 「I Love Acid Bandcamp」 のページはCovid-19の危機が過ぎ去ったら元に戻さなければならないかもしれないと述べています。

Luke Vibert、Snuff Crew、Nehuen、Jerome Hill、Affie Yusuf、そして、PosthumanのシングルとEPを含め、これまでにリリースされた20曲のうち13曲がBandcampに登録されています。

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