Derrick Carter(デリック・カーター)

  • URLをコピーしました!
目次

Derrick Carter(デリック・カーター)

90年代シカゴハウスシーンの代表格であるDerrick Carterは、カリフォルニア州コンプトンで生まれ、シカゴで育ちました。

親族の集まるホームパーティーでGood Time CharlieというDJに教えてもらい、9歳の時に初めてDJプレイをしました。その時からDJにのめり込み、80年代はラジオから流れる Steve “Silk” Hurley、Farley “Jackmaster” Funkといったアーティストの番組を聴き、何年もDJとしてのスキルを磨いていました。

17歳の時にはRon Hardyの「The Music Box」やFrankie Knucklesの「The Power Plant」などのクラブでハウスミュージックを体験し、小さなスタジオを持つ友人に1曲100ドルでオープンリールテープを借りて、トラック制作を開始していました。

1987年、地元シカゴで有名レコード店「Importes Etc.」でバイヤー兼店員として働き始めました。(その後、同じくシカゴのレコード店「Gramaphone」に移籍しました。)

その後、1988年にConception名義で初の楽曲「Love Me Right」をリリースすると、1989年には盟友、Mark Farina、Chris Nazukaとのユニット「Symbols & Instruments」として「Mood」EPをKevin SaundersonのレーベルKMSからリリースしました。

90年代に入るとシカゴハウスシーンには新しい才能が次々と登場し、「シカゴハウス第2世代」と呼ばれるようになり、DJ Sneak、Cajmere、Felix Da Housecatらと共に時代を担う存在としてシーンの拡大に貢献しました。

94年には自身の初めてのアルバム「Sweetened – No Lemon」をSound Patrol名義でリリースし人気を決定的なものにしました。その後もOneiro、Red Nailと言った別名義も使いながら、傑作と言われる作品を数多くリリースしています。

96年にはLuke Solomonと共同で、Classic Music Companyを設立しました。

リミキサーとしてもThe Human League、Ricky Martin、Boris Dlugosch、Modjo、Röyksoppと言った有名アーティストの作品を数多く手がけ、高い評価を得ています。シカゴのポストロックシーンの重鎮、Tortoiseの「In Sarah, Mencken, Christ, And Beethoven There Were Women And Men」のリミックス作品は異色の組み合わせで大きな話題となりました。

Tortoise – In Sarah, Mencken, Christ, And Beethoven There Were Women And Men (D’s Winter Crazy Dub)

これらの作品は高く評価されたものの、メジャーシーンへの傾倒を好まなかったDerrickはその後、アンダーグラウンドシーンに戻り活動を続けています。

その高いミックス技術を評価され数多くのMix CDをリリースしている事でも知られています。中でもOMからリリースされたMark Farinaとの共作「Live At Om」やAzuliからの名シリーズ「Choice」は高い評価を得ています。

「私は自分自身を他者から隠すのが好きです。あたなが私を見つけたと思った時には、もうすでにそこに私はいません。」

Derrick Carterのおすすめ曲

Derrick L. Carter – Squaredancing In A Roundhouse (B.H.Q. Revisits the Classics)

Derrick L. Carter – Dreaming Again

Derrick Carter – Shock Therapy

The Vanden Plas – Santa Margaherita Derrick Carter Club Mix

Derrick CarterのDJ Mix

Derrick Carter Soulful House | Boiler Room x Ballantine’s True Music: Hybrid Sounds Sao Paulo

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次