2022年ベストハウスミュージック【15トラック】

2022年ベストハウスミュージック【15トラック】
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2022年は世界が再び動き始め、世界中のクラブ、フェスで以前のような活気を取り戻しています。

しかしながら、世界情勢の不安定や物価の上昇など新たな問題も出てきています。

海外の音楽ニュースではミュージシャンやアーティストが生活に困っている記事がたびたび出ていました。

円安やレコード盤の高騰により、レコード店やレコードDJにも厳しい1年だったのではないでしょうか。

そのような最中でもアーティストはクリエイティビティを発揮し、今年も様々な曲がリリースされました。

例年通り世間一般の人気度は一切考慮されていませんが、素晴らしいと感じたトラックを選んでいます。

中にはYoutubeやダウンロード販売などで2021年に公開されていた曲もありますが、レコード盤が2022年に発売されたものは2022年のトラックとして含めています。

ランキング形式ではなく、なるべく似た雰囲気の曲が隣り合うように並べていますので気になった曲があれば前後もチェックしてみてください。

それでは、2022年の「ハウスミュージックラバーズ」が選ぶベストハウスミュージック15曲を発表させて頂きます。

新たな発見につながれば幸いです。

目次

2022年ベストハウスミュージック【15トラック】

Coyote – Free To Choose [NuNorthen Soul]

ノッティンガムのバレアリック・ミュージックの巨匠Coyoteは、2004年にDJ/プロデューサーのTimmとAmpoの二人で結成されました。「Free To Choose」は6曲入りEPの最初の曲で、包まれるようなドリーミーでアトモスフェリックなシンセパッドとこだまするスポークン・ワードから始まります。流れるようなシンセソロ、アコースティックギターが加わり、豊かで愛に満ちた音楽のスペクタクルが展開されます。

Axel Boman – Stone Age Jazz [Studio Barnhus]

Axel Bomanはストックホルム生まれのDJ/アーティストです。2010年に<Pampa Records>からリリースしたEP「Holy Love」でブレイクした後、数多くの作品をリリースしています。「Stone Age Jazz」は、自身のレーベル<Studio Barnhus>からリリースされたアルバム「Quest for fire」に収録されていた曲です。ジャジーなギターの断片とコーラスワーク、そしてエレクトロニカとダブ要素が混じり合い独創的な世界観を構築しています。

Miroloja – Icy Moon [AKU]

Mirolojaはパリのアンダーグラウンド・シーンで活躍する兄弟ユニットです。「Icy Moon」は、”Icy”と銘打っているように、音が氷の中を転がり、反射するような印象を与える美しいダブミニマル・ハウストラックです。この曲はパリのディストリビューション/レコードショップ<Yoyaku>のサブレーベル<AKU>からリリースされました。

Traumer – Cercle [UVAR]

フランス人プロデューサーTraumerことRomain Poncetがルーマニアンミニマルレーベル<UVAR>からリリースした作品。Traumerはジャンルの間を簡単に行き来する新しい素材を提供し、エレクトロニックシーンの多くの著名人を納得させる技術を持ち合わせています。「Cercle」からはミニマルハウスが日々進化を遂げていることを認識させられます。

Serge Devant – Hot Circuit [Crosstown Rebels]

USのプロデューサーSerge Devantにより<Crosstown Rebels>からリリースされた一曲です。タイトなリズムに浮遊感のあるアシッドベースが絡む極上のテックハウス。Serge Devantは幼い頃から電子音楽に親しみ、Jean Michel JarreやDepeche Modeをはじめとする多くのサウンドに影響を受けています。DC-10で演奏したり、Jamie JonesやDamian Lazarusのレーベルに楽曲を提供するなど、今日のダンスミュージック業界で高い評価を受けています。

Guy J & Astrix – River [Lost & Found]

プログレッシブ界の2大スター、Guy JとAstrixによるコラボトラック。プログレッシブハウスとプログレッシブトランスの技術のぶつかり合いともいえる壮大なサウンドが展開されており、流麗なシンセアルペジオが天から降り注ぐかのようです。野外レイブで聴きたい一曲です。

Rawdio – Blue Hearts (Brooklyn Baby Remix) [No Fuss Records]

Saisonによって運営されているディープハウスレーベル<No Fuss Records>からリリースされたRawdioの「Blue Hearts (Brooklyn Baby Remix) 」です。原曲をさらにアップリフティングにリミックスしたBrooklyn Babyはパリ郊外を拠点に活動するフランスのプロデューサー。2020年のデビュー以降人気急上昇中の一人で、ヒップホップ、ディスコ、ジャズ、ファンクのレコードのサンプリングとアカペラを使用したオールドスクールなものを得意としています。「難しいこと考えなくてイイ!感じるままに」といった感じの王道ハウスです。

Dam Swindle – All I want [Heist Recordings]

「All I Want」はアムステルダムの人気ユニットDam Swindleが10周年を記念したシリーズの第1弾EPに収録されていた1曲です。Dam Swindleは、もともとはDetroit Swindleという名義で活動していましたが、2020年にDam Swindleに改名。2013年の<Heist Recordings>の立ち上げ以降、現在まで高い人気を保ち続けています。

Micky More & Andy Tee – All About the Culture [Groove Culture]

キャリア30年を超えるイタリアンデュオMicky More & Andy Teeが、ニューヨークの伝説的なDJ/プロデューサー/ボーカリストのCevin Fisherと全面的に協力して作り上げた一曲。生演奏のベース、ローズ・ピアノに加えて、表現の自由とハウス・ミュージックの文化を語るスポークン・ワードがトラックを盛りあげます。

Steve Mill – Love Attack [Dirt Crew Recordings]

ギリシャの新鋭Steve Millがベルリンの名門モダン・ハウスレーベル<Dirt Crew Recotdings>からリリース。「Love Attack」はキャッチーなボーカルサンプルとファンキーなベースライン、そしてストリングスとパッドで構成されており、腰の下からぐいぐいとフロアを揺らすように設計されています。トラックは<Dirt Crew Recordings>御用達のケルンのSalz Masteringでマスタリングされているとのことです。

Jasper Tygner & Joe Hertz – Equals [Shall Not Fade]

UKブリストルのレーベル<Shall Not Fade>のリリース量は目を見張るものがあります。そして、量だけでなくコンスタントに質の高いトラックが提供されており、近年最も勢いのあるレーベルの一つではないでしょうか。Jasper TygnerとJoe Hertz、2人の若手イギリス人プロデューサーによる「Equals」は、ドリーミーで催眠的な真夜中のダンストラックで、レーベルの質の高さを証明する一曲です。

Fidde – I Wonder If You Know (Dreams) [Ltd, W/Lbl]

ベルリンのレーベル<Ltd, W/Lbl (LTDWLBL)>からの一曲。こちらのレーベルはLimited White Labelと読み、レコード盤のラベルにアーティスト名が記載されていないのが特徴です。2015年に設立され、元々は洗練されたクラシック、ジャズ、エスニック指向の電子音楽を宣伝するYouTubeチャンネルとしてスタートし、その後レーベルとしての活動も開始しました。「I Wonder If You Know (Dreams)」は、メロウでジャジーな音色のハウスを持ち味とするスウェーデンのニューカマーFiddeによる作品です。

Mad Honey – Setback [Space Grapes]

<Spcace Grapes>は、Bobby van PuttenとMotor City Drum EnsembleことDanilo Plessowによって2020年にスタートしたレーベルです。彼ら自身が参加するMad Honeyはミッドテンポブギーを得意とするディスコバンドで、「Setback」はライブ録音された作品です。現在同レーベルからリリース予定のファーストアルバムの制作に取り掛かっているとのことです。

Eddie Logix – Kunama ft Gabriel Oliveria [Some Paradise Forgotten]

数々の名作を世に送り出してきたEddie Logixが、<Some Paradise Forgotten>からリリースした7インチレコード。今作ではブラジルのミュージシャンGabriel Oliveriaと組んで、太陽の光にインスパイアされたダウンビートを提供しています。

Ada – Moon Rider [Pampa Records]

名門テクノ/ハウスレーベル<Pampa Records>がリリースした1曲です。Adaの「Moon Rider」はハウスでもテクノでもありませんので迷いましたが、名門テクノ/ハウスレーベルからリリースされた意外性のある一曲だったので掲載させて頂くことにしました。70年代のポップスのようなノスタルジアに包み込まれる一曲で、何度もリピートしてしまう中毒性があります。

2022年ベストハウスミュージック【15トラック】

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