『WIDI Jack』MIDIをワイヤレスに変換する機器
シンガポールのメーカーCME Proが、MIDI機器をワイヤレスで接続するためのBluetooth機器「WIDI Jack」を発表しました。同社によると、同デバイスは2台のWIDI製品間で最短で3msという低レイテンシーでの通信を実現すると言います。
CME Proは2019年12月に、同社初のBluetooth MIDIアダプタ「WIDI Master」を発表し、MIDI Associationから「Bluetooth MIDIにおけるマイルストーン」と評されました。
「WIDI Master」は昔からある”5ピンDIN”を備えたMIDI用のデバイスでしたが、「WIDI Jack」では、最近のMIDI機器に搭載されている”2.5mmジャックTRS”を備えたMIDI用のデバイスとなっています。変換ケーブルで”5ピンDIN”にも対応出来るので、全てのMIDI機器に対応した製品となります。
MIDIコネクタから電源が供給されるため、電源不要で、「WIDI Jack」はMIDI接続を装備したあらゆるハードウェアから情報を送信することができます。双方向通信により、2つのWIDIジャックを使って2台のMIDIハードウェアを接続したり、Bluetooth MIDIコントローラーとハードウェアをペアリングしたりすることができます。
MIDIハードウェアをiOSデバイスやMacとペアリングすることも可能です。「WIDI Jack」の接続機能は、単なるアダプターだった「WIDI Master」に比べて、よりMIDIインターフェースとしての機能を備えています。また、Bluetooth MIDI規格はMIDI協会の承認を受けており、デバイス間の安全で安定した接続を確保しています。
自動ペアリングモードにより、WIDI Jackは他のWIDI製品と自動的にペアリングすることができ、迅速なセットアップが可能で、デバイスの範囲は、障害物のない屋内で最大20m、屋外ではさらに範囲が広がります。
「WIDI Jack」はまだ予約注文を受付ていませんが、価格は59ドルで設定されており、事前にメール登録した人には50%の割引が提供されます。
なお、「WIDI Master」はすでに発売されているので、すぐに購入可能です。