Lil’ Louis(リル・ルイス)
Lil’ Louis(本名 Marvin louis Burns)はハウスミュージック誕生の土地、シカゴ生まれのハウスミュージック・プロデューサー、ミュージシャンです。
リル・ルイスは、ブルース・ミュージシャンとして有名なBobby Sims(ボビー・シムズ)の息子として生まれました。そのため幼い時から音楽に囲まれた環境でした。
8歳の時にドラムとベースを始めますが、父親の敷いたレールの上を歩むのがイヤだったため、そのころは音楽の道に進む気はありませんでした。しかし、1974年、12歳の時に母親が歌手として働いていたパーティーで、病気になって欠席したDJの代理をしたことがきっかけで急速に音楽の道に進み始めました。
16歳になるころにはシカゴの多くのクラブでDJをするようになりました。しかし、流行りの曲だけを流すジュークボックス的なプレイをクラブ側から求められたことに反発したことが原因で全てのクラブをクビになりました。
そのことがきっかけになり、自分でナイトクラブをオープンすることを決心し、起業家としての精神を育てていきました。
もちろん、リル・ルイスは、音楽世界でも大成功し、1980年代から90年代にビルボードのダンスミュージックのチャートで数々のヒットを獲得しました。1989年の「French Kiss」は大ヒットし、ヨーロッパでも記録的売り上げを作りました。イギリスでシングルチャート1位、ドイツでも2位になり、ラジオでもヘビーローテションされ、全世界で600万枚を売り上げたモンスタートラックとなりました。この曲はBPMが遅くなり再び戻ってくる仕掛けと、女性の喘ぎ声をそのままダイナミックに使ったことで注目を浴びました。
Lil Louis – French Kiss
翌年のファーストアルバム『From Mind Of The Lil’ Louis』では、テクノからジャズまであらゆる音にチャレンジし、ハウスミュージックの領域を広げていきました。92年にはセカンドアルバム『Journey With The Lonely』を発表し、アルバムからシングルカットしたジャズのサウンドを取り入れた「Club Lonely」が大ヒットをし、ハウスクラシックとして現在でもプレイされています。
2012年には「The House That Chicago Built」というハウスミュージックのドキュメンタリー映画の監督を務めリリースしました。さらに、ハウスミュージックアートギャラリーやモバイル博物館を立ち上げるなど、リル・ルイスのハウスミュージックに対する献身的な活動はさらに拡がりを見せています。
Lil’ Louisのおすすめ曲
Lil Louis & The World – I Called U (But You Weren’t There)
Lil’louis & The World – I Called You (The Story Continues)
Lil Louis & The World – Club Lonely
Lil Louis – Saved My Life feat. Joi Caldwell (Album Version)
Lil’ LouisのDJ Mix
Lil’ Louis at “Movement: DEMF” 5-26-2012