Facebookのライブ配信で収益化が可能に
Facebookが4月24日にライブビデオ機能の一連のアップデートを発表しました。その中にはDJや音楽クリエイターに大きな影響を与えるであろうライブストリーミングの収益化も含まれています。
Facebookは「クリエイターや中小企業をサポートするために、Facebook上のライブ動画を使ったイベントへのアクセスに対して、Facebookページで課金できる機能を追加する予定です。」と述べており、この新機能によりアーティストがライブや、DJ配信、コンテンツ配信などで収入を得ることが可能になります。
ビデオゲームのライブ配信で人気のプラットフォーム「Twitch」では、すでにクリエイターがライブストリーミングで収益化できるようになっています。今回のFacebookの発表により、ライブストリーミング市場では、さらなる激しい競争が予想されます。
世界的なロックダウン以降、クリエイターや企業は対面でのやりとりの代わりにインターネットを今まで以上に活用するようになり、ライブストリーミングの人気と利用が大幅に増加しています。
音楽業界のアーティストにとっては、今のところライブ配信がオーディエンスのために演奏する唯一の方法で、今回の発表はこの問題に対処するものとなります。
DJのライブストリーミングの大規模な増加と、人気ストリーミングサイトになろうとする多くのプラットフォームの間での競争は、収入の減少したアーティストにとって大きな変換点の一つとなりそうです。
しかし、問題点が一つだけあります。イベントで課金できるようになっても、演奏する曲に著作権問題があった場合、Facebookにより強制的に削除される可能性があるということです。特にDJの場合は、避けて通れない問題であり、仮に途中でライブ配信が停止してしまった場合、イベントにお金を払った参加者からのクレーム問題が起こるからです。
この辺りも含め、ライブイベントのための新機能がいつローンチされるのか、どのように機能するのか、どのようにユーザーに支払いされるのかなど、今後のFacebookの詳細を待つ必要があります。