ElektronがFMベースのグルーヴボックス『Model:Cycles』を発表
Elektron(エレクトロン)の”Model”シリーズは、昨年発売された「Model:Samples」でデビューしました。これは、同社の「Digitakt」のエンジンをベースにしたサンプリング仕様のグルーブボックスでした。
今回発表された「Model:Cycles」は、FMシンセシスをベースにした同社のデジタルシンセ「Digitone」を基に開発されたFMグルーブボックスです。
キック、スネア、メタル、パーカッション、トーン、コードの6種類のサウンドマシンを搭載しており、パーカッシブでメロディックなサウンドを演奏して、1台で簡単にトラックを完成できるように設計されています。
「Model:Cycles」の6つのパッドにはそれぞれ、6種類のマシンのいずれかがロードされています。これにより、特定の種類のサウンドの作成を、フロントパネルのコントロールで容易にします。
6つのパッドの下には、1列に並んだ16個の小さなボタンがあり、キーボードのノートとして演奏したり、最大64ステップのシーケンスを設定するために使用したりできます。5つのマシンはモノフォニックですが、コードマシンはポリフォニックのため、このモードでは16個の小さなボタンが非常に役立ちます。
12のパラメーターノブでは、必要なときにパラメーターを完全にコントロールできます。劇的に変化させたり、瞬時にリコールすることも可能です。
発売は2月28日で、価格は44,900円(税込) が予定されており、同社の「Digitone」が10万円近くするのを考えると、はるかに低価格で購入することが出来そうです。
仕様
シンセボイス機能
- FMベースのマシン×6
- トラックごとに割り当て可能なLFO×1
- 1×トラックごとに割り当て可能なモジュレーション×1
- 最大60,000のプリセットを格納可能なストレージ
シーケンサー
- オーディオトラック×6(これらはすべてMIDIトラックとしても使用できます)
- 最大64ステップのシーケンサー
- トラックごとにレングスおよびスケール設定可能
- パラメータロック
- マイクロタイミング
- トリガー条件
- 割り当て可能なリトリガー
- ノートとパラメーターのリアルタイムまたはグリッドレコーディング
- 最大プロジェクト数 × 96
- 最大パターン数 × 96(1プロジェクトあたり)
センド&マスターエフェクト
- ディレイおよびリバーブのセンド・エフェクト
ハードウェア
- ベロシティセンシティブパッド×6
- クラス準拠のUSBオーディオ2.0
- 1/4インチ・ステレオヘッドフォンジャック×1
- 1/4インチ・インピーダンスバランスオーディオ出力ジャック×2
- ハイスピードUSB 2.0マイクロBポート×1
- 3.5 mm デュアル極性 TRS MIDI イン / アウト/ スルー
- 128×64ピクセルLCDスクリーン
- 48 kHz 24-bit D/A コンバーター
- 電源仕様:3.5 × 1.35mm センターボジティブ 5V DC, 1.0A
- パワーハンドルBP-1を取り付けるためのスロット×2(バッテリーパックは後日リリース予定)
外形寸法
- 幅270×奥行180×高さ39mm(ノブと足を含む)
- 重量:約0.80 kg(1.8ポンド)