ちょっと変わったDJ Mixチャンネル

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世の中、DJ Mix専門のチャンネルが乱立するDJ Mix戦国時代。視聴回数やサブスクライバー数を上げるため、各チャンネルが熾烈な争いを繰り広げております。

今回は、DJに携帯向けて写真を撮りまくるウザい客だらけのフェス系チャンネルは置いておいて、場所がおもしろいDJ Mix Showや、クオリティの高いDJ Mixラジオ局など、あまり知られていないDJ Mixチャンネルをご紹介します。

目次

ちょっと変わったDJ Mixチャンネル

Elevetor Music(エレベーター・ミュージック)

@ElevatorMusicLive
開始日:2020年5月13日、Fingy(DJ Set)
場所:アメリカ・シカゴ・Pilsen
プラットフォーム:Youtube、Apple Music
運営母体:独立系ブッキングエージェント+Patreon
更新頻度:毎週

見た目の密室感がヴィジュアル的におもしろい「Elevator Music(エレベーター・ミュージック)」。DJやアーティストが、エレベーターに乗って音楽を届け、日常をエレべートしてくれる、というコンセプト。

シカゴのアーティスト・ブッキングを手掛ける設立1年に満たない新しいエージェントが、シカゴ外への営業のため、何か新しい感覚のビデオを作ることになり、たまたま事務所ビルにあった広いエレベーターの中で撮影したというのがスタートのきっかけ。

今でも変わらず、映画やテレビ番組が撮影される巨大な建物内の、実際に使われている本物のエレベーターの中で、カメラ4~5台を使って撮影しているとのこと。撮影中に閉じ込められたことはないそうです。

伝統的にシカゴハウスが強いエリアではあるものの、ハウスに限らず、知られざるシカゴのDJやミュージシャンを紹介。DJだけでなく、バンドや、あらゆる楽器を使った音楽も紹介したいとのことで、ライブセットの回もあります。

今では世界各国から出演者が来ており、ますますDJの幅が広がっています。最近、インタビュー回の「Elevator Pitch(エレベーター・ピッチ)」もスタート。

今のところ視聴数が一番多いのはFatboy Slim(ファットボーイ・スリム)。次点はシットコムを中心に俳優業もやっていて、ハウス版Donald Glover的な活躍を期待したいアップカマーZack Fox(ザック・フォックス)さん、それから最近上がったKaytranada(ケイトラナダ)。

エージェントのオススメはTommaso(トマソ)さん、このチャンネルの創立メンバーの一人とのことですが、なつかしい曲のかかる歌謡曲Mixのような楽しい回でした。

Toro Y Moi(トロ・イ・モア)や、フレンチハウスで人気上昇中のFolamour(フォラムール)さんも良いのですが、余裕の安定感でローカルレジェンドTerry Hunter(テリー・ハンター)↓をおすすめします。

このエレベーター、車が載っても大丈夫とか、象が載っても平気とか、日本の物置みたいなことを創業者がインタビューで言っているのですが、そこセールスポイントなんでしょうか。

もしエレベーターごと落ちたら怖いとかいう出演者がいたのかもしれませんが、比較対象として象ってどうなの。

The Lot Radio(ロット・ラジオ)

@TheLotRadio
開始日:2017年3月21日、Nina Kravitz
場所:アメリカ・NY・ブルックリン・グリーンポイント
プラットフォーム:Youtube
運営母体:非営利、個人運営(併設のThe Coffee & Beer Kioskの収入が運営費)
更新頻度:毎日(24時間)

NYC、ブルックリンのグリーンポイントにある、かつてガソリンスタンドだった空き地に置かれたコンテナから放送されている「The Lot Radio(ロット・ラジオ)」。

2015年、アメリカ移住5年目のベルギー人François Vaxelaire(フランソワ・ヴァクセレール)さんが、カメラマンとして仕事を探していた時、長い間、売りに出されていた三角形の空き地を見つけ、ここで何かできる、ラジオでもやってみようかな、とひらめいたのがきっかけ。

2016年2月から放送を開始。初年度からフランソワさんが予想しない展開で、自分の敬愛するDJやプロデューサーが次々とDJしにきてくれたのだとか。

あらゆるものが高価なNYの街で、この三角形のエリアが、憧れのDJと、将来のコラボレーター、またファンが実際に会える場所として機能していることに、とても愛着を感じているとのこと。

機材は現在のところ、Pioneer CDJ-3000s×2台、CDJ-2000N×2台、Technics SL-1200s、Funktion-Oneのモニター。

個人で運営しているというのがビックリなのですが、有名なDJが多数出演しています。Louis Vega(ルイ・ヴェガ)、Francois Kevorkian(フランソワ・ケヴォーキアン)、Gilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)、Ian Pooley(イアン・プーリー)、富家哲さんなど。今週はJames Blake(ジェイムス・ブレイク)が登場していました。

Chez Damier(シェ・ダミエ)の回が良かったのですが、なぜかカメラが外に向いていたので、一番再生回数の多い、ドイツ人DJのAdam Port(アダム・ポート)さん↓いきます。アフロハウスのテイストメイカー、カイネムジークのマスターマインド。

3番目に視聴数が多いのがFred Again..&Overmono(フレッド・アゲイン&オーバーモノ)の回ですが、一緒に曲を作ったことのあるLil Yachty(リル・ヨッティ)が遊びに来て、何もせず一瞬で帰ります。お金にならないことは絶対しないという態度であきれました。アナタみたいな人は来なくてイイヨ。

あとはSkrillex(スクリレックス)、Four Tet(フォーテット)の回も人気です。

もしNYに行かれるという方は、出演してみるのもいいと思います。お気軽に連絡してみてはいかがでしょうか。

Ⓒ The Lot Radio

Soulection(ソウレクション)

@Soulection
開始日:2021年4月23日、Joe Kay @ Nightlight Studios
場所:本社はアメリカ・CA・Los Angels
プラットフォーム:Youtube, Soundcloud、Apple Music
運営母体:インディペンデントレーベル&コレクティブ
更新頻度:不定期

今年15周年を迎える、新しもの好きには定番のレーベル「Soulection(ソウレクション)」。発足当時は「コレクティブ」という言葉がまだ新しい時代で、比較的ヒップホップのアーティストが多かったため、ヒップホップのレーベルという認識でしたが、レーベルの成功と共に、Sound CloudやApple Musicにてオールジャンルで新しいものを紹介する人気ラジオ番組としても成長。

キャッチフレーズは「Sound of Tomorrow(サウンド・オブ・トゥモロー)」。これさえ聴いておけば流行に乗り遅れることは絶対ないオシャレ番組。そのヴィジュアライズ版が、Youtubeチャンネル内「Soulection Radio Visual Sets」として公開されています。

アーティストの自宅やスタジオで録音されているため、場所は毎回変わります。専門の撮影隊がいて、音も映像も非常にクオリティの高い回オンリー。

こちら↓DJ Za Zaこと大富豪 Swizz Beatz(スウィズ・ビーツ)による、サンディエゴの大豪邸内4階フロアでの撮影回の前半。33分41秒ごろからアフロハウスになります。スーツにサングラスに葉巻、アフロハウスってマフィアの聴く音楽なのでしょうか。

部屋を変えた後半の回も上がっていますが、同じく43分48秒ごろからアフロハウスになります。最後の方はヒップホップで、自作「Jigga My Nigga」で締め。

他の回もオールジャンルながら、最近のトレンドを反映してアフロハウス、アマピアノ、アフロビーツの回が増えました。後ほど紹介するロンドンのプロデュースチームによる番組「Apartment Life」の回もあります。ソウレクションのファウンダー、Joe Kay(ジョー・ケイ)は10年以上前からアフリカ各国を訪れており、去年も南アフリカでイベントDJ出演。ますますアフロ系に傾向していきそうな予感。

今回、レーベル運営のチャンネル(DefectedやToolroom)はプロモーションなので除きましたが、ソウレクションに関しては所属アーティストではない人がたくさん紹介されており、もう700回を超える人気ラジオ番組なので紹介しました。

Humano Studios(ウーマノ・スタジオ)

@HumanoStudios
開始日:2021年(アップから約1年間限定公開)
場所:アメリカ・ワシントン・シアトル
プラットフォーム:Youtube
運営母体:クリエイティブスタジオ+Patreon
更新頻度:不定期(約2週間ごと)

白いモザイクタイルを背景に、ガーデンキッチンつきの大きな温室のような場所で、植物に囲まれながらVinylオンリーでDJするチャンネル「Humano Studios」(ウーマノ・スタジオ)。

アメリカ西海岸、ワシントン州シアトルにて、フィルムディレクターのBenjamin Jespersen(ベンジャミン・ジャスパーソン)と、プロデューサーの Paco Sanchez(パコ・サンチェス)がスタート。

シアトルのインディペンデントのアートのほとんどが、そこで制作されたという、チャイナタウンのはずれにある有名なレンタルスタジオ「Northlight」(ノース・ライト)という場所に、この2人がクリエイティブ・オフィスを構えることになり、名前をウーマノ・スタジオに変更、リブランディング。

ローカルアーティストによるクリエイティブの伝統を引き継ぐため、レンタルスペースの営業時間以外に、DJブースを設置し、ローカルのDJに出演してもらう場所とチャンネルをつくったのが始まりだそうです。

2024年に建物のオーナーが変わり、701 Studioという名前になったものの、この番組は伝統として受け継ぐことになり、引き続き同じスタッフで「ウーマノ・スタジオ」として放送しています。

以前の「Northlight」(ノース・ライト)という名前は、北からしか光が入らない構造と方角のため、自然な光が一日中ずっと入るのが由来だそうで、言われてみると、他の屋内のチャンネルと違って、光が柔らかいように見えてきます。

こちら↓人気の、Noah Coinflip(ノア・コインフリップ)さんのハウス回。

Youtubeで観ることができるのは、直近1年間のものだけで、それ以前、2021年ごろからやっている回はPatreonメンバーだけが観られるようになっています。

現在は、人気上位1、2、4位の回が、Bobby Ghanoush(ボビー・ガヌーシュ)さんによる日本語シティポップMix、3位がBack Yard Mango(バックヤードマンゴー)さんによるクンビアMixという、一体誰が聴いているのか謎なランキング。

オールジャンルですが、シティポップ以外にも、レア盤ゴスペルMix、イタロ・シンセポップMix、タイのイサーン音楽モーラムMixなど、キワキワな個性のDJが現在のところ上がっていますので、一風変わった音楽がお好きな方は、早めに観てみてください。

Flavor Trip(フレーヴァー・トリップ)

@flavourtrip
開始日:2022年9月14日、クロアチアのKlisにて収録
場所:旅行先
プラットフォーム:Youtube
運営母体:個人+Patreon+Original March+Beatport
更新頻度:1~2週間毎

ルクセンブルグ出身のカップル、Amii Watson(エイミー・ワトソン)さんとJimmi Harvey(ジミー・ハーヴェイ)さんが、旅をしながらDJをするという、いわば旅系YoutuberとDJ YoutuberがあわさったようなノマドDJチャンネル。

非常に人気があるチャンネルで、登録者数も再生回数も、今回紹介している他のチャンネルとケタが違います。

イタリア国境に近い、オーストリアの田舎町Kötschach(ケットシャッハ)で撮影された、戸外動画では一番人気の回、以下どうぞ。

なるべく有名でない田舎町を選んでいるようで、ハウスミュージックに興味がない人でも風景が楽しいですし、トラックリストが完備されていて、その購入先のリンクまでついているという、音楽目的のリスナーの需要にもしっかり応えていて、人気チャンネルなのも納得です。

きれいな風景を見ていると行きたくなりますが、夏のヨーロッパはめちゃくちゃ混むので、特に有名フェスに行きたい場合、スケジュールが出た時点で、すぐ宿を予約してください。エアより先にアコモです。

Plant Bass(プラント・ベース)

@PlantBassParty
開始日:2025年3月10日、Cocoa Sensei
場所:アメリカ・NY・Brooklyn・East Williamsburg
プラットフォーム:Youtube
運営母体:グリーンショップLittle Shop of Soil(有料イベント)+Patreon
更新頻度:イベント開催時(約1か月毎)

ウィリアムスバーグというよりは、ブッシュウィックに近い植物&鉢屋さん「Little Shop Of Soil」が定期的に開催している土曜日のクラブパーティのライブ収録。次回のチケットを売っていて40ドルぐらいでした。

夜8時から12時で終わってしまうので、40ドルは高いと思うのですが、Youtubeで無料で観れるのでいいです。

こちらBea Trinidad(ベア・トリニダード)さんの回。NY生まれのフィリピーナで、NYを中心に海外でもDJ活動している気鋭のセレクター。

こんな早いBPMでMary Jane Girlsを聴いたのは人生初です。どんどんピッチを上げて、最後はUKGアイドルPinkPantheressちゃんで締めるという、ガールズパワー炸裂の選曲。おそらく意図的に、数曲ごとにハウスクラシックな曲をかけていますが、古くさく聴こえないし、何より本人がかわいらしくて楽しそうなのでALL OK。

Apartment Life(アパートメント・ライフ)

@aprtmentlife
開始日:2021年5月10日、halfcrazy
場所:イギリス・ロンドン
プラットフォーム:Youtube、Sound Cloud、Sportfy
運営母体:個人+Membership System
更新頻度:毎週

パンデミック中に、イギリス在住のプロデューサー、DJ、シンガーの3人で立ち上げたチャンネル。その3人のハウスとR&Bのコレクティブの名前がApartment(アパートメント)。

ドレスコードが白なのか、みんな白やアースカラーの服を着ていて、最初はアフリカの高級コンドミニアムのホームパーティかと思いましたが、ロンドンだそうです。

こちら↑DJ Supa D(スパ・ディー)さんによる、アフロハウスとアマピアノの回。Supa DはパイレーツラジオでUKガラージやグライムの番組を長年手掛け、海外でのDJ経験やレコードリリースもあるベテランDJとのこと。

このチャンネル、R&Bやヒップホップもありますが、アフロハウス、アフロビーツ、アマピアノの回が多いです。なぜイギリスでアフロかというと、アフリカからの移民が多いからです。

ナイジェリアやガーナはもともとイギリスのコロニーで、たとえばSeal(シール)やSkepta(スケプタ)がナイジェリアン、Dizzy Rascal(ディジー・ラスカル)やStormzy(ストームジー)がガーニアン。サウスアフリカはコモンウェルスです。

アフロ系は、アメリカよりもイギリスの方が本場というか、よりアフリカに近く、このチャンネルも、ロンドンのアフリカン・ディアスポラ・コミュニティにコミットしているものと思います。

女性DJが多かったり、見た目のオシャレさに、単なる「軽くてオシャレなイージーリスニング」のチャンネルかと思いきや、選曲の確かさやMixのクオリティは非常に高く、メンバーシップ費を払ってでも聴きたい人もいるぐらいなので、アフロ系を勉強するのに、いいチャンネル。

HÖR BERLIN(フゥアー・ベルリン)

@hoer.berlin
開始日:2019年8月15日、Deep’a & Biri
場所:ドイツ・ベルリン
プラットフォーム:Youtube
運営母体:個人+Membership System
更新頻度:毎週

ドイツ、ベルリン発のYoutubeプラットフォーム「HÖR BERLIN(フゥアー・ベルリン)」。

登録者数1ミリオンを超える人気番組で、白いタイル張りのバスルームに魚眼レンズ、黄緑色の照明のセッティングを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

「HÖR」はドイツ語で、listenやhear、聴いて!という意味。

ファウンダーはイスラエルのテルアビブ出身、OriとCharlyによるTV. OUTというDJユニット。最初は細々とやっていたものの、コロナパンデミックで、クラブに行けないクラバーの需要が急増、一躍人気番組に成長しました。

こちらはベルリン在住のイタリア人2人組、Gianfranco “Nanni” Barnaba(ジャンフランコ・“ナンニ”・バルナバ)と、Andrea Calabrese(アンドレア・カラブレーゼ)によるバンド「Unity Control(ユニティ・コントロール)」のライブセット。比較的、聴きやすかったです。

BPMが非常に早く、アグレッシブなテクノの回がほとんどなので、ハードなテクノがお好きな方のためのチャンネル、という印象。

HÖRの発音については、こちらをご覧ください。フゥアー、フゥワー、フゥアァ、そんな感じです。

SAFE(セーフ)

@saferoomsessions
開始日:2023年10月4日、Hicco
場所:ドイツ・デュッセルドルフ
プラットフォーム:Youtube
運営母体:非営利・インディペンデント音楽コレクティブ
更新頻度:毎週金曜日

1988年に建てられた元銀行のビル内、Tresorraum(トレゾラウム/貸金庫部屋)の中でDJする、ドイツ・デュッセルドルフ発の「SAFE」。ご存知のとおり、金庫は英語で「Safe」です。

「SAFE」はDJ Tourneur(DJトーノー)ことBenjamin Arndt(ベンジャミン・アーント)さんを中心として、地元アーティスト・ミュージシャン・文化団体の支援、イベント開催など、Youtubeの毎週配信を中心に活動している非営利コレクティブ。

この↑Kirk Dels(カーク・デルズ)さんというDJ、ディスコっぽい選曲ですが、ファンキーでカッコ良すぎます。ケルン在住の、’91年からディスコやソウルのDJをしている人で、Sound Cloudに自分のチャンネルを持っていて、毎週更新していました。

他の回もほとんどがハウスなので、HÖR BERLINがハードすぎて厳しい方には、こちらの方が断然オススメ。

Aloha Got Soul(アロハ・ゴット・ソウル)

@alohagotsoul
開始日:2022年12月20日、Hawaiian Christmas Mix with O’Spliff
場所:アメリカ・ハワイ・ホノルル
プラットフォーム:Youtube
運営母体:独立系レコードショップ
更新頻度:毎週

運営元の「Aloha Got Soul」は、もともとオンラインショップで、15年前からチャンネル開設。2012年にハワイ・ホノルルに実店舗をオープン。2015年から自主レーベルをスタート。

店内DJを公開しだしたのは2年前から。ハウスの回をご紹介しますが、チャンネルはオールジャンルです。

ハワイ生まれ、ハワイ育ちのDJ Haboh(ハーボー)さん↑のハウスセット。この方、どうやらターンテーブルを修理する「Repairadise Labo」というラボを経営されているようです。

インスタを見ると、MK2の中身を解体してハンダ付けをしている映像や、70年代のパイオニア製のレコードプレーヤーの映像があり、かなり古いタイプのがぶっ壊れても、新しい部品を改造して修理してくれるみたいです。

あとは、たまたまお店に遊びに来たTalib Kweli(タリブ・クウェリ)が、店内のレコードを使って即興でDJするという回があり、超絶いい人っぷりを披露。前述の、呼ばれても逃げるヨット星人とは違います。

ちなみにこの実店舗、偶然ですが、ホノルルのKing Street(キング・ストリート)という通りにあるらしいです。なんと恵まれた住所名。

キング・ストリートはパラダイス・ガラージがあった通りの名前です。ヒサ・イシオカさんのレーベル「BPM King Street Sound」の名前は、ここからきています。

Yoyaku Record Store(ヨヤク・レコード・ストア)

@yoyakurecordstore
開始日:2016年5月5日、Janeret
場所:フランス・パリ・18区・La Chapelle
プラットフォーム:Youtube
運営母体:独立系レコードショップ
更新頻度:毎月

パリ18区の外れにあるレコードショップYoyaku Record Shop(ヨヤク・レコード・ショップ)から配信されているチャンネル。そもそもハウス・テクノの専門店ですので、どの回を聴いても期待外れにはなりません。

ヨヤク・レコード・ショップは、Benjamin Belaga(ベンジャミン・ベラガ)さんとSébastien Belguise(セバスチャン・ベルガイーズ)さんが2015年にオンラインからスタート、2016年に店舗オープン。2020年には姉妹店「Chapelle XIV(シャペル・キャトルズ)」をオープン。

2025年よりデジタル販売をストップ、100% Vinylに切り替え。自主レーベル、自主制作レコードのディストリビューターも手掛け、フランスのアーティストを支援。

姉妹店の方は、カフェ、ギャラリー、それからレコード・スリーブが作れる工房や3Dプリンターがあるそうです。

世界的に影響力のあるお店のようで、イギリスやマルタ等、各国の著名クラブでイベントプロモーターをやっていて、日本にもよく、レーベル所属アーティストが来ています。

チャンネル開設は10年前、店舗オープン時からやっていますが、ここの特徴は何といってもVinyl Only。

一番視聴回数の多いのは、大阪出身、現在はベルリン在住Tomoki Tamura(トモキ・タムラ)さんの回、次が富家さんと田村さんの回という、店名だけでなく、チャンネルも日本びいきなお店。

2025年より100%Vinylというのがすごいのですが、2024年のイギリス統計によると前年比で30%レコードの売上が上昇したそうで、レコード文化の復活、さらにお店がストリーミングプラットフォームと相性が悪かったこともあって、デジタルを完全になくす決断をしたということです。

ウェブサイトを見たところ、お店のマーチもテクニクスとのコラボなど、いちいちカッコいいオリジナル商品が並んでいます。

ルーヴルやエッフェル塔からだと18区はちょっと遠いですが、モンマルトルからは歩いて行けそうな距離なので、パリに行かれる方は、ぜひ行ってみてください。

ⒸYoyaku

The Loft(ザ・ロフト)

@TheLoftCT
開始日:2024年7月19日、Vinny Da Vinch
場所:南アフリカ・ケープタウン
プラットフォーム:Youtube
運営母体:非営利・プロデュースチーム+有料イベント
更新頻度:毎月

南アフリカ、ケープタウンから発信されている、ディープなアフロハウスチャンネル「The Loft(ザ・ロフト)」。

ファウンダーのLonwabo Mafani(ロンワボ・マファニ)さんと、友人でもう一人(名前不明)のファウンダーの共通ビジョンである、ハウスミュージックが息づく空間を、くつろげる我が家のような、あたたかさのある場所にしたいというのがコンセプト。

おしゃれな服屋さん「MODA Deli CT」というお店を貸し切り、もしくは大きな倉庫型イベントスペース「Hearty Collective」という会場で「The Loft」のパーティを開催、それを録音・放送しています。

Instagramをチェックすると、DJ Christos、Avi Subban、Lawrence Dix、また著名レーベルも関係しており、90年代から活躍するSAハウス界の重鎮から、2010年代以降に登場した若い世代まで、全世代のディープハウス好きが集まっているコミュニティのようです。

SAハウスのゴッドファザー、Vinny Da Vinch(ヴィニー・ダ・ヴィンチ)が初回登場しています。非常に聴きやすく、ジャジーな選曲。

他の回もほとんどディープハウスですので、テックに飽き飽きしている2000年代のSAハウスファンにおすすめ。

少し気になったのですが、DJのみなさんが普通に立った姿勢で、ひじと同じぐらいの高さにCDJやミキサーがあり、普通のセッティングよりも5~6インチぐらい高い気がします。

Oroko Radio(オロコ・ラジオ)

https://oroko.live/radio
開始日:2022年1月23日、Nico Adomako and Ria Boss
場所:ガーナ・Accara(アクラ)
プラットフォーム:Original Website、Mix Cloud
運営母体:非営利・プロデュースチーム+Patreon
更新頻度:毎週

ガーナの首都アクラより、アフリカとディアスポラの若者たちをつなげるために設立された非営利インターネットラジオ「Oroko Radio(オロコ・ラジオ)」。

ガーナ、ナイジェリア、イギリス、ドィツにルーツを持つプロのアーティスト数人がファウンダー。世界各国からの配信、イベント、ライブも開催しています。

ラジオはオールジャンルですが、アフロハウス、アフロビーツ、ディープハウスなど、ジャンルの表記があります。音源自体はMix Cloudに上げていますが、一度ウェブサイトをのぞいて、雰囲気を確かめてみてください。

こちら↑、ナイジェリアのラゴスを中心に活動するプロデューサーデュオ「The Hause」による回。南アフリカとくらべると、あまりハウスが流行っていない印象ですが、ナイジェリアやガーナのハウス勢のみなさま、がんばってください。

Login.jp_(ログイン・ジェーピー)

@loginnjp
開始日:2025年2月25日、魚要@赤羽すずらん通り商店街
場所:日本各地
プラットフォーム:Youtube
運営母体:非営利プロジェクトチーム+Buy Me A Coffee
更新頻度:毎月

「日本各地の商店街の店で、DJのパフォーマンスと共に、日本のリアルな雰囲気や文化を、音楽を通じて残し続けるためのプロジェクト」による「Login.jp_(ログイン・ジェーピー)」。

今のところ、蒲田にある「須山文房具店」で迪花さん(michika.99)という女性DJのハウス回が一番人気で、すでに1.8Mを超えています。

こちら↑は東京・銀座にある活版印刷所「中村活字」さんの中で、itsuki_6528さんと、senar_.uさんの2人組「RAT」によるハウスセット。印刷屋のおじちゃんが興味深々に覗いています。

他にも「ココでDJするの?」というおもしろい場所ばかり。店主さんが一緒に出てもらっているので、ロケハンもネゴも大変そうで、スタッフの方々の努力と苦労が伺い知れます。

最近アップされた回では、Ninja Tuneと契約した期待の新星、エディンバラ出身のスコティッシュDJ、Barry Can’t Swimさんが、小岩の焼き鳥屋さんに登場。今後も来日する外タレの、いわゆる棚ボタ式ブッキングが期待できる展開に。ぜひ人気チャンネルになって末永く続けてほしいところです。

コラボレーションしてくれるDJを募集中とのことで、ご興味がある方はインスタまで連絡してみてはいかがでしょうか。

以上です。

この記事を編集している数か月間のうちに、オススメしたかったチャンネルのDJ Mixが消えるという事態が2回発生しました。Mixを1年程度公開して、あとはPatreonのメンバーのみ視聴できるようにYoutubeから下げるという「ウーマノ・スタジオ」と同じ有料化戦略を取る人気番組が増えています。

ここに挙げてある回も、そのうち観れなくなる可能性がありますので、気になるものは早めにご覧ください。

よく出てくるPatreon(ペイトリオン)はコミュニティ・メンバーシップのプラットフォームです。英語圏ポッドキャスターが多いので、日本ではなじみがないかもしれませんが、何万人とメンバーのいるコミュニティもあります。

とりあえず無料登録できるので、気になるコミュニティがあれば、一度登録してみるのも良いと思います。

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