Danny Krivit(ダニー・クリビット)
Danny Krivitは1971年から長きに渡ってDJ活動を続け、Francois Kに「唯一自分を惨めな気持ちにさせるDJ」と言わしめるほどのDJです。
レコード屋が立ち並ぶニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで育ち、母親はジャズシンガーであり、父親は有名なジャズトランペッターChet Bakerのマネージャーを務めたこともある人物でした。
幼少期から音楽に囲まれた環境で育ち、父親が経営していたバー「The Ninth Circle」でJanis JoplinやJimi Hendrix、John Lennonと言った、名だたるアーティストを目の当たりにし、その類いまれなる才能の基礎を作り上げていきました。幼少期の親友が、ジャズプロデューサーのCreed Taylorの息子だったり、CHICのメンバーで伝説的なギタリストNile Rodgersであったという話には驚かされます。
70年まではバイナルジャンキーではありましたが、DJとしてはアマチュアでした。しかし、71年に「The Ninth Circle」でのプレイを皮切りにプロのDJとしてキャリアをスタートし、Danny Krivitの父がオープンした第二のクラブ 「Ones」で成功を収めると、Nicky Siano、Walter Gibbons、Tee Scott、David Rodriguez、Richie Kaczar、Larry Levan、Francois Kevorkianといった名だたるDJと交流を深めていきました。とりわけ、David MancusoのThe LoftにはDanny Krivitも魅入られ影響を受けていきました。
79年にはクラブ「ROXY」のオープニングから、その後4年間にわたってレジデントDJを務めました。その後もStudio 54、Tracks、The Tunnel、The World、Paradise Garage等NYの名だたるクラブでプレイを続け、ハウスレジェンドとしての確固たる地位を確立させました。
80年代に入ってもNYのほぼすべてのクラブを網羅していたといえるほど、数多くの有名クラブでキャリアを積んだ後、96年にFrancois Kevorkian・Joe Claussellと共に「Body & SOUL」をスタートさせます。毎週日曜日の午後にクラブVINYLで開催され、毎回2000人近い集客を記録し、世界的にも有名なパーティーとして成功を収めました。
DJとしての活動だけでなく、「キング・オブ・リエディット」の称号を持つ彼は、80年代以降、スタジオワークでも類いまれなる才能を発揮し始めました。Danny Krivit名義と別名義のMr.Kを使い分け、James Brown「Funky Drummer」、Gary’s Gang「Let’s Lovedance Tonight」や、MFSB「Love Is The Message」、Soul Central「Strings Of Life」、Bob Marley「Is This Love」 、Earth, Wind & Fire「Brazilian Rhyme」The Brothers Johnson「 The Real Thing 」などのリエディット、リミックスを手掛けて、数多くのクラブアンセムを残しています。
レコードのコレクションは80,000枚をはるかに超えていて、膨大なコレクションから生み出されるDanny Krivitの才能と評判は現在も大きく成長し続けています。
Danny Krivitのおすすめ曲
Gary’s Gang – Let’s Lovedance Tonight (Danny Krivit Edit)
Earth, Wind & Fire – Brazilian Rhyme (Danny Krivit Re-Edit)
Soul Central – Strings Of Life (Danny Krivit Re-edit)
Kim English – It Makes A Difference (Danny Krivit & Kyle Smith Remixes)
Danny KrivitのDJ Mix
Danny Krivit Live @ Salted Music Party – Winter Music Conference 2015