BehringerがTR-606クローン『RD-6』を発表
Behringer(ベリンガー)はRoland(ローランド)のTR-606をベースにしたアナログ・ドラムマシン「RD-6」を発表しました。
先日、ベリンガーはYouTubeチャンネルにTR-606のようなフォルムの動画をアップロードしていて、ネット上ではTR-606のクローン製品が発表されるのではないかと期待されていました。
ローランドによって作られたTR-606は”Drumatix”という愛称が付けられていて、TB-303と組み合わせて利用することを想定し、1980年代初期にエントリー向けリズムマシンとして発売された製品です。
ローランドのリズムマシンといえば、TR-808やTR-909が有名なので、どうしても印象が薄くなりがちですが、TR-606もアナログ音源を搭載し、多くのミュージシャンに愛用されているヴィンテージマシンです。
オリジナルのTR-606には7つのアナログドラム音がありますが、「TD-6」にはDR-110のクラップ音が加わり、合計8つの音になります。64ステップ・シーケンサー、MIDI、USB接続、各ボイスごとの6パラアウトを備えています。
Behringerは最近TB-303のクローン・シンセサイザー「TD-3」を発売したので、「TD-3」と連携するために「RD-6」が発表されたのは自然な流れと言えます。
オリジナルとは異なり、この新しいデバイスにはディストーションユニットが内蔵されており、シンプルなスイッチと上部パネルに沿ったデプス・ノブで操作することが出来ます。64ステップのシーケンサーと各ボイスの3.5 mmのラインアウトにより、「RD-6」のドラムサウンドを細かくコントロールすることが可能です。
「RD-6」の下部には16個のステップボタンがあり、目的のドラムパターンを作ることができます。ユニットの上部には、8つのトラックオプションを調整できる場所があり、アクセント、バスドラム、スネアドラム、ロータム、ハイタム、シンバルまたはクラップ、オープンハイハット、クローズハイハットを含みます。
シンバルのオプションとして、「RD-6」に組み込まれたクラッシュシンバルサンプルを使用するか、DR110ドラムマシンで有名なクラップサンプルを使用するかのいずれかに切り替えることができます。
今のところ価格や発売時期についての情報はありませんが、「TD-3」は149ユーロという魅力的な価格なので、同程度の価格帯で発売されることが期待出来ます。