Armin Van Buurenが共同設立者の一人として名を連ねるエレクトロニック・レコードレーベルのArmada Musicが、BEAT Music Fundと名付けられた史上初のダンスミュージック投資会社を立ち上げました。
この音楽ファンドは、Armada Musicの3人の創設者の一人でありCEOであるMaykel Pironが、ダンス分野のレコードや著作権から新たな価値を引き出すために設立したものです。
BEATはBest Ever Acquired Tracksの頭文字から名付けられています。
アメリカの金融サービス会社Pinnacle Financial Partnersの支援を受け、BEAT社は今後数年間で約5億ドルを費やして、レコーディングや音楽出版のカタログを買収して活用することをミッションとしています。
まずは2024年末までに原盤や著作権に1億ドルを費やす予定で、これまでにKevin SaundersonのレーベルKMSの全カタログと、ロシアのEDMプロデューサーARTYの原盤と出版カタログがすでに買収されています。
Maykel Pironは「若き頃、ダンスミュージックへの情熱に火をつけた楽曲と仕事ができるのは光栄です」と述べています。
Armada Musicにおけるタイトルの取得は今までにもありました。
Mid-Town Records、United Recordings、Combined Forcesのレーベルのトラックはすでに買収され、再発されています。
また、Joe Smoothによるシカゴ・ハウスの名曲「Promised Land」の権利は、すでに何年も前からArmada Musicが持っています。
このような取引は、ヘッジファンドやその他の投資家グループが音楽著作権から利益を得ようとする音楽シーンの金融化の新たな一歩です。
近年では、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、ジャスティン・ティンバーレイク、ジャスティン・ビーバーといったロックやポップスのスターたちが、すでに音楽タイトルの権利を譲渡しています。
つい昨年も、ワーナー・ミュージックがデヴィッド・ボウイの権利を2億5千万ドルで購入していました。