Basement JaxxのFelix Buxtonが、Rebootによるリミックスの公開にあわせて、「Samba Magic」が生まれるまでのいきさつをInstagramで明かしました。
経歴によると、Basement JaxxはFelix BuxtonとSimon Ratcliffeによるイギリスのデュオで、名前はロンドンのブリクストンで開いていたクラブナイトに由来します。
ふたりは1993年にクラパムのパブで知人を介して出会い、ニューヨークのハウスが好きという共通点で意気投合しました。
1990年代半ばのアンダーグラウンドなハウスシーンで人気を集め、2002年と2004年にはBrit AwardsのBest Dance Actを受賞しています。
Felixによると、「Samba Magic」はふたりの3枚目のEPで発表された曲で、来年でリリースから30年を迎えます。
Airto Moreiraの名曲「Samba de Flora」へのオマージュで、Jorge Daltoが弾いた見事なピアノのパートをサンプリングし、ループさせて組み立てた曲です。
「Samba de Flora」は当時、UKのジャズダンスシーンで人気を集めていた曲で、FelixもDJたちがかけるのを聴いていたと語っています。
そのレコードをようやく手に入れたのは、伝説的なDingwallsの日曜午後のセッションの本拠地でもあったCamden Marketでした。
それまでに買ったなかで、一番高いレコードだったそうです。
DJをしてもギャラをもらえることはめったになかったので、聴いてプレイするためだけにこれほどのお金を払っていいのか悩んだのを覚えているといいます。
当時のFelixは会社勤めをしていて、ボーカルはその職場にスペインから職業体験に来ていたMarinaとその友人のInes、さらに友人のAlma Duahが担当しました。
完成した曲は、どうにかLouie Vegaの住所を突き止めて送ったそうです。
スーツ姿で会社から帰宅したある日、友人が興奮した様子で、Louie Vegaから留守番電話にメッセージが届いていると教えてくれました。
メッセージは、ニューヨークのSound Factory Barで開かれていたUnderground Networkのナイトで「Samba Magic」が大盛り上がりだった、というものでした。
Felixは、この日のことを今も忘れられないそうです。
それから14年後には、オランダのMetropole Orkestとの共演でこの曲の新しい録音が生まれています。
演奏はEindhovenで行われ、オランダでの公演が好評だったことから、ロンドンのBarbicanでも2回の公演が実現しました。
この共演は2011年7月11日発売のアルバム『Basement Jaxx vs. Metropole Orkest』にまとめられ、「Samba Magic」はその15曲目です。
Felixは、この曲が長年ハウスのDJたちにかけ続けられてきたことにも触れています。
そのうえで、クラブでプレイできる新しい解釈がまた生まれたことを喜び、関わったすべての人への感謝で投稿を締めくくりました。
リミックス集『Do Your Thing & Samba Magic (Reboot Remixes)』は2026年10月2日にAtlantic Jaxxからリリースされ、両曲のReboot RemixとReboot Extended Mixの計4曲を収録しています。

