Daniel Wang(ダニエル・ワン)
Daniel Wangはディスコダブの先駆者的存在であり、Nu Discoのオリジネイターです。
Daniel Wangは、サンフランシスコ近郊で生まれ、子供の頃の8年間を台北で過ごしました。幼少期はテレビでディスコダンスショーをよく見ていたという彼が、ブラックミュージックに触れたのはニューヨーク近郊の大学に通い始めた頃になります。
ニューヨークやLA出身の友人とクラブに行ったことをきっかけにソウルミュージックやディスコミュージックに魅了されました。特に、1990年代初頭にシカゴのFrankie KnucklesによるクラシックディスコのDJセット、そしてマンハッタン南部のTee Scott、Francois Kevorkian、David Depino、Danny Krivitのプレイに強く影響を受けました。
本格的なDJ活動を始動する前は、クロサワ楽器ニューヨーク支店で働きながら、ムーグやテルミン、ヤマハのシンセサイザーなどを駆使し、100%オリジナルのトラックを制作するとともに、クロサワ楽器に訪れる数多くの有名演奏者と交流を重ねました。
1993年に自らのレーベル「Balihu」を設立し、ディスコサンプルを使って制作した初めてのレコード「The Look Ma No Drum Machine EP」をリリースしました。
Daniel Wang – Like Some Dream I Can’t Stop Dreaming
そして2000年頃からDJや楽曲のプロデュースに本格的に取り組みました。DJとしてディスコミュージックをプレイしながら、ハウス、ジャズ、ファンクなども好んでミックスすることが彼のサウンドの特徴です。
Balihu、Playhouse、Environ、Ghostly Internationalなどのレーベルからレアなディスコサンプルを盛り込んだ様々な楽曲を発表しました。
大学卒業後からニューヨークに10年間住んでいましたが、9.11をきっかけに、2003年からはベルリンに移住しています。アメリカ、台湾、ドイツと3つの国で生活をした経験から、現在6ヶ国語を話すことが出来るそうです。
最近の動向で注目すべきは、2015年にリリースされたサルソウルとウエスト・エンドのオフィシャルなミックスCDです。両レーベルの有する膨大なトラックを一つのミックスにまとめあげるという偉業を達成しています。
彼の温かな人柄とディスコミュージックへの愛情溢れたスタイルによって、人々は彼のサウンドに魅了されています。
Daniel Wangのおすすめ曲
Daniel Wang – Berlin Sunrise (Die Dämmerung)
Daniel Wang – Free Lovin’
Daniel Wang – To Hold You Again
Daniel WangのDJ Mix
Daniel Wang @ RTS.FM – 03.06.2011